「水をたくさん飲むと健康に良い」という話はみなさんよく耳にするのではないでしょうか。 人間の身体の約60%は水分で出来ており、体内の水分は酸素や栄養素を運んだり体温を維持したり、 老廃物の排出などの生命維持に必要な役割を担っています。1日に飲む水の量は最低でも1.2リットルは必要といわれていますが、 かといって一度に大量の水を飲むことは推奨されていません。毎日タイミングを決めて1日7～8回、コップ1杯ほどの水をこまめに飲むことが重要です。 また、水は冷やしすぎないことも重要で、常温の水は消化器官への負担がほぼないと言われています。

人間の体液バランスは体内に出入りする水分量が一定に保たれることで維持されています。この体液量が著しく減少した時に起こる症状が「脱水症状」。「私は脱水症状とは無縁だわ」と思っていても、年齢を重ねるにつれて、体内保持できる水分量が低下したり、のどの渇きが感じにくくなってしまったりして、実は脱水症状が起きやすい身体になっている可能性があります。脱水症状を防ぐためには、毎日水分補給の時間を決め、こまめに摂取することが大切だと言われています。また、カフェインやアルコールには利尿作用があるため、脱水症状を予防する目的の場合は水を飲むことがおススメです。

熱中症と聞くと、炎天下で行うスポーツや外出先での水分不足が原因だと考えてしまいがちですが、実は「家の中」でも危険な熱中症が起こる可能性があります。そもそも熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、身体にとって危険な状態が続いたりした結果、めまいや失神などの症状が現れる機能障害の総称です。そんな熱中症を予防するために大切なのは、なんといってもこまめな水分補給。「喉が渇いたな」と思う前に水分を摂取することが重要です。また、エアコンは室内が28℃になるように設定し、風通しを良くすることも大切です。