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水素水は健康に良い?悪い?水素水の効果や生成方法などを解説

2021/03/10

この記事では、水素水の効果や生成方法などを解説していきます。 水素水の効果の有無は医師の間で賛否が大きく分かれていますが、その理由についても考えていきたいと思います。 美容や健康目的で水素水に関心を持っている方は、ぜひこれからご紹介をする内容に目を通してみてください。

水素水とは?

水素水とは、水素を高濃度に含んだ水の総称です。実は、水素水の公的な定義や水素の含有量の明確な基準はありません。ですから、ドラッグストアなどで販売されている一般的な水素水は、配合成分の含有量や製法などがバラバラで、各メーカーのオリジナル商品に近いものとなっています。

そのためたとえば、水素を使った各種療法をおこなっているクリニックでは、市場のなかでも最高濃度となる7.0ppmほどの水素水を販売しているところもあります。この水における水素含有量は、水素点滴(約1.0ppm濃度)や水素吸入(約4%濃度)と比べてみても、非常に高いです。

ちなみに、水素水の市場には病院や薬局で買える市販品のほかに、自宅で作れる水素水生成器も流通しています。

水素水における一般的な評価【活性酸素に作用して美容・健康に良い?】

水素水を推奨する医師などの間では、水素水の活性酸素への作用やそれによる美容・健康効果が注目されています。

◇ そもそも活性酸素とは?

活性酸素とは、人間の体内でエネルギーを生成する際に作られる反応性の高い酸素分子です。呼吸によって体内に取り入れられた酸素の一部は、活性酸素となり、本来、体内に侵入したウイルスや細菌から身体を守ってくれる働きがあります。

しかし精神的なストレスや食生活の乱れ、喫煙などのいわゆる酸化ストレスが長く続くと、活性酸素が体内で過剰に作られてしまいます。そうすると、本来は人間を守るはずの活性酸素が、アレルギーや生活習慣病、癌などの病気や老化などの原因になるとされています。

◇ 活性酸素と水素水の関係

活性酸素を除去できる物質として今までもビタミンやミネラル、ポリフェノールなど様々な物質が取り上げられてきましたが、今もっとも医師や研究者たちが注目している物質の一つが、水素です。

マウスを使った実験では、マウスに与えられた水素水が脳の活性酸素の量を減らしたことが明らかになっています。また、同じ実験で、強いストレスにあるマウスの脳内の海馬で変性した細胞が、水素水によって減少したことも観察されています。

こうした研究データの多くは、水素水を体内に入れることで水素と活性酸素が結びつき、それによって無害化できるのではないかという理論に基づいています。水素水を飲むことで活性酸素による著しい酸化が緩和すれば、これに関係する心臓血管系の病気や炎症、癌なども予防しやすくなるという考え方です。

また、活性酸素は老化とも密接な関係があることから、水素水は美容分野でも注目されています。

 

市販の水素水の特徴と生成方法

ここで少し、手軽に購入できる市販品の水素水の特徴を解説します。
まず、ドラッグストアやインターネットなどで買える市販の水素水の多くは、天然水や浄水した水道水などに水素を多く溶解させた商品です。
水素は分子が非常に小さいため、プラスチックなどを通り抜けられる特徴があることから、市販の水素水の多くは水素が抜けにくいアルミパウチなどに入っているのが一般的です。完全密封するために、アルミパウチから飲み口をなくした商品もあります。
価格もさまざまで、国民生活センターが調べた10銘柄の平均価格は約300円、なかにはひとつ500円以上の商品もありました。

◇ 市販の水素水における生成方法

市販の水素水は、生成方法も多彩です。国民生活センターの調査結果で最も多かったのは、加圧下で水素ガスを水に充填したものでした。気体過飽和式(飽和式)と呼ばれる方法で、水を電気分解することで水素を取り出して、それに圧力をかけて水素を水に溶け込ませます。
他に、特許取得技術を活用して「ペットボトルでもミネラルに結合した水素が逃げていかない」ように加工してあるという商品もありました。
また、パッケージに「天然活性水素水」の記載があった商品では、「そもそも水素ガスを充填した商品ではない」という回答だったそうです。この商品は、水素ガスを含むのではなく、水を構成する要素として水素イオンが多く含まれているとされており、もともと一般的な水素水ではない商品でした。

 

水素水生成器の特徴と生成方法

水素水生成器とは、自宅などで水素水を作る器具の総称です。このタイプの商品には、以下のように非常に多彩な種類があります。

  • スティック型
  • 携帯型
  • 据置型
  • 蛇口直結型

生成器を使う最大のメリットは、水素が逃げないうちに、作りたての水素水を飲めることです。

デメリットは、本体だけでも1~17万円ほどかかるため、市販のパウチタイプなどと比べると初期費用としてコストがかかることです。

◇ 水素水生成器で使われる生成方法

まず、蛇口直結型の場合、蛇口の水を専用フィルターで濾過して浄水したあと、水素を溶解させるタイプが多く、据置型やスティック型、携帯型の場合は、コップや本体に入れた水にそのまま水素を溶解させる仕組みになっていることが多いようです。

水素の生成方法としては、家庭用の水素水生成器の場合、多くの商品は、電気分解方式(電解式)によって水素を発生させて水素水を生成しています。

家庭用サーバーの一部の商品では、市販の水素水のように、加圧下で水素ガスを水に充填する気体過飽和式(飽和式)を採用しているものあります。
また、マグネシウムと水、あるいはアルミニウムと酸化カルシウムと水の化学反応により水素分子を発生させる方法などもあり、こちらはスティックタイプや携帯型の商品でも使われています。
水素水の市場に出ている商品には、このようにいろいろな生成方法が使われていますが、購入する際は、一つの指標として「どのくらい水素が含まれているのか(水素の溶存量)」に着目することを推奨します

効果に関するエビデンスの少ない水素水

ここまで、水素水の効果についてご紹介してきましたが、専門家の間では水素水に対して否定的な意見もあり、エビデンスの不⾜を問題視しているようです。

◇ 水素水の効果に対するエビデンスの問題

先述の水素水や水素ガスによる特定疾患や症状への効果は、現時点であらゆる臨床実験などで明らかになっているものもあります。ただし、それは、健康な人が市販品の水素水や水素水生成器で作った水素水を摂取したときに有効であるという根拠にはなりません。

また、水素分子(水素ガス) は腸内細菌によって体内でも産生されており、その産生量は食物繊維などの摂取によって高まるとの報告があります。従って、水素水を摂取した時の水素分子の効果については、 体内で産生されている量も考慮すべきとの考え方もあります。

◇ 水素水の定義に関する問題

市販の水素水において、水素の含有量や生成方法に公的なルールがないところも、効果が疑問視される大きな理由です。国民生活センターで10銘柄の水素水について調査をしたところ、先述のとおり、パッケージに「天然活性水素水」と記載されていても、水素を充填した商品ではない、という結果もありました。

そのため、水素水と呼ばれる商品の全てに、美容健康効果があるとは言い切れない状況となっています。もちろん「効果がない」とも言い切れません。現時点ではエビデンスが不足しているため、水素水に関して確かなことはわかっていないのです。

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まとめ

一般的に水素水と呼ばれる商品には、パウチタイプなどの市販品と水素水生成器という大きく分けて2つの種類があります。

 

水素水を推奨する医師や研究者の間では、水素と活性酸素の関係が注目されています。この考え方によると、水素水を飲むことでアレルギーや生活習慣病、心臓血管系の疾患などの予防が可能になるようです。

 

これらの検証が、治験の対象者や研究がまだ限られている現状では、水素水の効能について否定的な医師、研究者もいます。そして国民生活センターでは、水素水という製品の公的な定義がなく、水素濃度が様々なことなどを問題点と指摘しているようです。

 

このように現段階では、水素水の効果に関するエビデンスはまだ固まっていません。ですが水素水は身体に悪いというものではありませんので、価格が気にならず少しでも美容や健康に良さそうなものを取り入れたい方は、購入を検討してみてもいいかもしれません。

 

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参照元


山中亜希


<監修者プロフィール>


名前:山中 亜希


2004年、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」の立ち上げと同時にイタリアにてアクアソムリエの資格を取得。2008年より、アクアソムリエを養成する日本初のミネラルウォーターの専門スクール「AQUADEMIA」を開校し、校長に就任するとともに、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」のディレクターとしても活動。ミネラルウォーターの正しい知識・情報の普及のために、セミナーや講演、企業へのコンサルティング業務などを行っており、海外からもセミナーの講師として招聘されている。