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水とライフスタイル

家の中でも熱中症に?水分補給を始めとした対策を取ろう

2020/06/15

5月は朝晩が涼しい反面、日中は少し動いただけでも暑さを感じやすい季節ですよね。 気象庁によると、東京や大阪など都市部の平均気温は20℃近く、月内の平均最高気温は東京都で22.9℃、大阪府で24.5℃となっていますが、「まだ5月だから」と油断していると、熱中症にかかる危険が高まるため注意しましょう。 今回は、熱中症の発生率や発生場所、そして、家の中で起こる熱中症のリスクや対策についてまとめていきます。 “おうち時間”が長期化している今だからこそ、室内で安全かつ快適に過ごす術を身につけていきましょう。

熱中症は屋内で一番多く起きている

熱中症と聞くと、炎天下でおこなう部活動やスポーツ、外での水分不足が原因だと考えがちですよね。強い日差しに長時間当たっていると、確かに熱中症のリスクは高まりますが、実際は「家の中」でも危険な熱中症が起こる可能性があります。

総務省がまとめた資料(2018年)によると、熱中症の発生場所は、発生件数が多い順に「住居」、「道路」、「公衆(屋外)」、「仕事場」となっています。熱中症がもっとも多く発生した「住居」は、全体の40.3%を占める結果が出ていることから、「家の中だから安心」とはいえないことがわかります。

熱中症の発生場所ごとの救急搬送人数や発生割合については、下表をご参照ください。

(単位:人)

 

発生場所ごとの項目(人)

住居

仕事場①

仕事場②

教育機関

公衆
(屋内)

公衆
(屋外)

道路

その他

合計

H29年

19,603

5,648

1,490

4,037

4,385

7,351

7,131

3,339

52,984

37.0%

10.7%

2.8%

7.6%

8.3%

13.9%

13.5%

6.3%

100%

H30年

38,366

10,279

1,980

6,333

8,712

12,185

12,774

4,508

95,137

40.3%

10.8%

2.1%

6.7%

9.2%

12.8%

13.4%

4.7%

100%

表引用元:平成30年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況(PDF)

※仕事場①=道路工事現場や工場、作業所 など
※仕事場②=田畑、森林、海、川 など

熱中症は5月頃から注意すべき

そもそも熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、身体にとって危険な状態が続いたりした結果、めまいや失神などの症状が現れる機能障害の総称です。熱中症が発生する主な原因は「高温多湿な環境」に長時間滞在すること。気温が上がる7月~8月は熱中症の発生率がもっとも高まりますが、真夏以外でも「締めきった室内でエアコンをかけずに過ごす」「前日と気温差があり日差しが強い」などの条件がそろうと、熱中症のリスクはあります。

総務省発表の資料によると、熱中症による救急搬送者や死亡者は5月から確認されています。

(単位:人)

  2019年 2018年 2017年 2016年 2015年
搬送人員 死亡 搬送人員 死亡 搬送人員 死亡 搬送人員 死亡 搬送人員 死亡
5月 4,448 8 2,427 1 3,401 2 2,788 1 2,904 3
6月 4,151 5 5,269 5 3,481 1 3,558 3 3,032 2
7月 16,431 25 54,220 133 26,702 31 18,671 29 24,567 39
8月 36,755 78 30,410 20 17,302 14 21,383 24 23,925 60
9月 9,532 10 2,811 1 2,098 0 4,012 2 1,424 1

5月は暑くなり始めの季節です。この時期は急に暑くなる日もありますが、体がまだ暑さに慣れていないため、気温上昇に適応できずに熱中症を発症しやすくなります。日中と朝晩の気温差が大きいことも要因です。水分補給はもちろん、気温差に対応するために、着脱しやすい服装で過ごしましょう。

家の中の熱中症対策

家の中で過ごす時間が増えている今、これからの季節の熱中症対策が欠かせません。
特に、小さな子どもや高齢者のいる家庭では、家族全員が熱中症への理解を深め、実践することが大切です。家の中で熱中症にかからないためにできることを見ていきましょう。

◇ こまめな水分補給

熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れて引き起こされます。のどが渇く前に水分を摂取して、水分不足にならないよう気をつけましょう。

乳幼児は自分で水分補給のペースを管理することが難しく、高齢者はのどの渇きを自覚しにくいと言われています。1日に必要な水分を食事や飲み物で摂取できているか、飲み水の量や頻度は適切かといった点に注意しておきましょう。

1日で飲むべき水の量は、その人の体格やライフスタイルによって異なりますが、1日あたり1.2リットルが目安とされています。

正しい水の飲み方や、水を飲むべきタイミングについての詳しい解説は、こちらの記事を参考にしてみてください。
正しい水の飲み方をすれば健康・美容に効果的!?タイミングや補給方法を紹介

◇ エアコンは室温が28℃になるように設定

熱中症対策としてエアコンをつける際は、室温28℃を目安のひとつとして、「涼しい」と感じられる温度設定にしましょう。

外気温や室温があまりに高い場合や、運動直後で身体に熱がこもっているといった場合は、エアコンの設定温度を下げても良いでしょう。すばやく体感温度を下げるには、エアコンと併用して冷感素材の衣服を選ぶ、扇風機や冷却グッズを使うといった工夫も効果的です。

熱中症対策では、室温をすばやく快適な温度に近づけることが大切。人が長い時間いる場所(リビングやダイニングなど)には温度計を設置し、室温をこまめにチェックする習慣をつけたいですね。

◇強い日差しを遮断
5月は、7~8月の次に紫外線が強くなる時期です。紫外線量は地域により異なりますが、6~7月に梅雨時期を迎える一部地域では、5月でも真夏同等の紫外線量となる可能性もあります。

室内に強い日差しが入ると、室温が上昇します。日当たりのよい窓辺があれば遮光カーテンやすだれ、ブラインドを使って日陰を作り、日差しを遮断しましょう。玄関や廊下、トイレや脱衣所など、完全に日差しを遮りたくないような場所では、明るさを保ったまま日差しをカットできるレースや麻などの素材を選んでみましょう。

◇ 風通しをよくする

空気の流れが止まらないよう、室内は風通しを良くしてください。閉めきったままの部屋は、温度だけでなく湿度も上昇しやすく、熱中症のリスクが高まります。

室内では、料理の湯気や人の吐く息、観葉植物の水分蒸発など、さまざまな場所から湿気が発生しているため、空気の流れが止まると湿気も溜まりやすくなります。暑いと感じる日は部屋の扉や窓を開けて風通しを良くし、定期的に空気を入れ換えましょう。

まとめ

家の中は熱中症のリスクがもっとも高い場所。「何度以下なら大丈夫」といえないからこそ、万全を期した熱中症対策で熱中症を予防し、家族の健康を守っていきたいですね。

快適な室内ではつい水分補給を忘れてしまうこともありますが、自宅で過ごす時間が増えている今、これまで以上に健康管理に気を配りたいものです。まずは“熱中症予防のための水分補給”を始めて、夏本番までに熱中症対策の土台を作っておきましょう。

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