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知ってた?軟水・硬水は水の硬度で決まる!それぞれの特徴や味の違い

2019/04/26

水は一見すると同じように見えますが、飲んだ時に味の違いを感じた経験はありませんか?このコラムでも何度かご紹介していますが、それは水の「硬度」で分類する、軟水と硬水という水の種類が関係しているのです。しかし、軟水と硬水という言葉を耳にしたことがあっても、具体的にどのような違いや特徴があるのか、わからないかもしれません。 今回は改めて、軟水と硬水の差、日本に多い軟水のメリット・デメリットについて解説します。

水の硬度で、軟水・硬水が決まる

軟水と硬水が決まる硬度の概要と、軟水と硬水の違いは次の通りです。

◇水の硬度とは
水の硬度とは、水に含まれているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの含有量を示す数値のことです。水1000ml中にそれらの成分がどれくらい含まれているかを基に、軟水と硬水に分類します。

◇軟水・硬水の違いとは?
軟水・硬水を分類する水の硬度は、日本での一般的な分類方法と、WHO(世界保健機関)の基準による分類方法があります。
日本では硬度100mgL未満が軟水、100mg/L以上が硬水と分類するケースが見受けられます。しかし、この分類方法は日本国内での社会通念という側面があり、正確な出典がないのが現状です。
そこで、明確な出典といえる硬度の分類は、Taylorの分類と呼ばれる方法と、WHO(世界保健機関)が提唱した方法の2種類があります。

・Taylorの分類

軟水 50mg/L未満
中軟水 50~100mg/L
軽度の硬水 100~150mg/L
中硬水 150~250mg/L
硬水 250~350mg/L
高度な硬水 350mg/L以上


・WHO(世界保健機関)基準の分類

軟水 60mg/L 未満
中硬水 60~120mg/L
硬水 120~180mg/L
非常な硬水 180mg/L以上

このように、硬度の数値は提唱者によって違うという特徴があります。

◇軟水・硬水の味や飲みごたえは、具体的にどんな感じなの?
水の味や飲みごたえは、ミネラル分であるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量と大きく関係しています。

水に含まれるミネラル分が少ない軟水は、口当たりが軽く、まろやかで飲みやすいのが特徴です。独特な風味や癖がないので、ごくごく飲めるのが軟水の魅力といえます。

一方、ミネラル分が多い硬水は、苦味や塩味を感じたり、口当たりが重いと感じたりすることがあります。日本以外の水は飲みにくい、美味しくないと感じるのは、ミネラル分が関係しているのです。

日本の水は、硬度が低くやわらかい軟水が多い

普段何気なく飲んでいる水ですが、そのほとんどが軟水です。しかし、日本の水に軟水が多いのは、一体どのような理由があるのでしょうか?

◇日本には軟水が多く、ヨーロッパには硬水が多いのはなぜ?
日本に軟水が多い一方で、ヨーロッパは硬水が多い理由は、両者の地形の違いが関係しているのです。

天然水は、雨や雪解け水が地層によってろ過され、地中にある岩石から溶け出したミネラル分が水に含まれることで形成されます。

日本は島国で国土が狭い上に、火山性の地層で雨が多く降る気候という特性があります。そのため、水が地層に留まる時間が短くなり、ミネラル分が少ない軟水になるのです。また、山の傾斜が高いことで、水が留まらずに海に流れ出てしまうことも関係しています。

一方、ヨーロッパや北米は石灰岩地層が多い上に、大陸で水が留まる時間が長いことでミネラル分が多く溶け込んだ硬水になるのです。

◇軟水がほとんどの日本だけど、地域ごとに違いが見られる
日本の水の多くは軟水で、硬度50mg/L未満の地域が国土の大半を占めています。しかし、関東地方の一部地域と沖縄本土では、75~100mg/L 以上の硬水が出るケースもあります。
関東地方では関東ローム層、沖縄はヨーロッパと同じ石灰岩の地層であることが、硬水に近くなる要因です。

◇軟水は料理に向いている水!
ミネラル分の少ない軟水は無味無臭で癖がないため、料理に使う水として最適です。軟水が料理や味にもたらす良い影響は、次のことがあります。

✔    昆布などのグルタミン酸を溶かし、うまみ成分を引き出す
✔    カルシウムが少ない軟水はお米がしっかり水分を吸うため、ふっくらしたご飯が炊ける
✔    ミネラル分が少ないことで野菜をやわらかく煮ることができる

このように、日本は軟水が多いことによって、日本ならではの料理方法が発達したといえるでしょう。

ただし、日本の中でも硬水が多い関東や沖縄は、他の地域とは異なった食文化を生んでいます。

関東では昆布の出汁が出にくいことから、硬水でも出汁が出やすいカツオ節などの魚出汁を使う文化が発達しました。一方、関西は軟水で昆布出汁をしっかり取れるため、東西で味付けがまったく違う食文化が根付いているのです。

そして、沖縄の郷土料理として有名なソーキそばは、昆布やカツオ節と一緒に「豚肉」も一緒に煮ることで出汁を取ります。沖縄の水は肉の臭みを取り除く効果があるカルシウムを多く含んでいるため、豚肉の美味しい出汁をしっかり取れるのです。

軟水のメリット・デメリットとは?どんな使い方に適している?

日本に多い軟水には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

◇軟水にはどんなメリットがある?
軟水のメリットは料理の他に、以下のものがあります。

・赤ちゃんや幼児でも飲める
硬水を赤ちゃんに飲ませると、ミネラル分によって体に負担をかける恐れがあるといわれています。ミネラル分が少ない軟水なら、胃腸が未発達な赤ちゃんや小さいお子さんでも安心して飲ませることが可能です。

・肌や髪に優しい
水に含まれるミネラル分は、肌や髪に刺激を与えるという特性があります。硬水地域の海外に行った際に、洗顔で肌荒れをしたり、シャンプーでゴワゴワになったりするのは、ミネラル分の量が関係しているのです。

つまり、ミネラル分が少ない軟水で洗顔すると、乾燥肌や肌荒れといった肌トラブルが起きにくくなります。軟水でシャンプーをすると髪がきれいにまとまるのは、ミネラル分が少ない軟水の力でもあるのです。

◇軟水のデメリットとは?
軟水のデメリットといえる点は、ミネラル分が少なく、軟水だけを飲んでも1日に必要なミネラル分を補給するのは難しいことです。

ミネラルは5大栄養素の「無機質」のことで、身体の臓器や組織が正常に働くために必要な成分です。そのため、カルシウムとマグネシウムが多い硬水は、飲むだけで不足しがちなミネラル分を簡単に補給できます。ただし、硬水でミネラル分を補給する場合、体質に合わないと下痢を起こす場合もあるので注意が必要です。

軟水に適しているのは、どんな使い方?
軟水は和食全般と相性が良いのですが、特に差が出るのが炊飯です。軟水でお米をとぎ、軟水でお米を炊くことで、日本ならではの粘り気のあるご飯を炊くことができます。

また、軟水はお茶のうまみをしっかり抽出できるので、緑茶を淹れる際に使うのがおすすめです。

そして、軟水は顔や髪に優しいだけでなく、ミネラル分が少ないことで洗顔料やシャンプーの泡立ちがよくなるという特徴があります。一方、硬水はカルシウムイオンやマグネシウムイオンが石けんの成分に反応し、石けんカスが発生することで泡立ちが悪くなるのです。
泡立ちがいいと肌や髪への摩擦や負担が軽減されるので、より肌や髪を優しく洗うことができます。

天然水を使用したウォーターサーバーのうるのんは、硬度が29mg/Lの軟水です。飲むだけでなく、料理やお茶、洗顔に使うことで、嬉しい効果が得られるでしょう。

硬水のメリット・デメリットとは?どんな使い方に適している?

次に、硬水のメリットとデメリットについても見てみましょう。

◇硬水にはどんなメリットがある?
硬水のメリットとして挙げられるのは、ミネラルによる健康効果が期待できるところです。硬水には、軟水よりも多くのマグネシウムとカルシウムが含まれています。この2つのミネラルは、人の体を作るために必要不可欠なもので、カルシウムはもちろん、マグネシウムも糖質や脂質の代謝などに関わる重要なミネラルです。

ミネラルの多い硬水を体内に取り入れると腸の活動が盛んになるため、便秘の解消をサポートします。糖質や脂質の代謝を助ける働きもあるため、メタボ解消やダイエット効果も期待できます。アスリートや健康志向の人が、硬水を好んで飲むのはこのためです。

◇硬水のデメリットとは?
硬水を飲むと腸のはたらきが活発になるため、お腹の弱い人は下痢になりやすいかもしれません。また、硬水はまろやかさが少なく、文字通り硬さを感じる味わいのため、日本人には「合わない」と感じる人が多い点もデメリットといえるでしょう。

紅茶や緑茶など、お茶を淹れる際にも、硬水の使用は不向きです。お茶の葉に含まれている「タンニン」には、マグネシウムやカルシウムと結合する特徴があります。このため、硬水でお茶を淹れると色が濁ってしまったり、渋みや旨味が出なくなってしまったりするのです。

◇硬水に適しているのは、どんな使い方?
硬水の使用が適しているのは、ミネラル摂取のメリットを最大限に活用できる飲料水がおすすめです。特にスポーツ後の水分補給として硬水を飲めば、手軽にミネラル補給ができます。「ジムの後にミネラル補給したいけど、スポーツドリンクの糖分が気になる」という人や、「運動後に飲む水もこだわって選びたい」という人におすすめです。

硬水を料理に使う場合は、洋風料理との相性が抜群です。日常的に硬水を使っているヨーロッパでは、水に適した料理が普及しています。硬水に含まれているマグネシウムが、お肉のアクを取り、雑味や臭みをとってくれる作用があるのです。パスタや肉の煮込みなどの西洋料理に硬水を使うことで、現地の味に近い本格的なメニューが再現できるかもしれません。

まとめ

水はミネラル分の量によって、軟水と硬水の2種類に分類できます。日本ではほとんどが軟水である理由は、日本の気候や地形が生み出した結果です。日本では当たり前にある軟水だからこそ、軟水の特性を活用した料理が発展したのは当然といえるでしょう。
また、肌や髪に優しく、赤ちゃんにも安心して飲ませられるのは、軟水ならではのメリットといえます。一方で、硬水には健康に欠かせないミネラルを多く含み、洋食の調理に使うと美味しくできるというメリットもあります。

軟水と硬水にはそれぞれメリットとデメリットがあり、特性を理解して上手く使い分けることが大切です。

うるのんは硬度が29mg/Lと低いため、軟水のメリットや効果を十分に得られるでしょう。美味しい軟水を上手に活用して、健康的な生活にぜひ役立ててください。