水とライフスタイル
バナジウム天然水とは?その魅力をご紹介
2019/09/06バナジウム天然水は、健康に興味がある・気になる方ならばぜひとも知っておきたい天然水。今回は、水道水では得られないバナジウム天然水ならではのメリットや、適切な飲む量・タイミングについてご紹介します。バナジウム天然水の魅力を知り、健康維持や炊事に役立てていきましょう。
バナジウム天然水とは
バナジウム天然水の名前はテレビなどで聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。バナジウム天然水とは、簡単にいえばバナジウムというミネラル成分を含んだ天然水のこと。バナジウムはスウェーデンの科学者によって発見された元素であり、北欧のスカンジナビア神話の女神「バナジス(Vanadis)」にちなんで名付けられたといわれています。
そんなバナジウムはどこにでも存在するわけではなく、自然界では以下のような場所に沈積しています。
- 堆積岩層
- 花崗岩(かこうがん)
- 海洋、湖、沼、河川などの水圏
- 土壌
- 植物
上記のようにバナジウムは地球上に広く存在していますが、天然水として採水できる場所はごく一部にかぎられています。日本では、バナジウムを多く含む玄武岩の地盤を7層持つ、富士山麓でバナジウム天然水を採水することが可能。これは富士山に降った雨や雪が数百年の歳月をかけて玄武岩にゆっくりと浸透し、地下水として蓄えられていくためです。この地下水を汲み上げたものがバナジウム天然水となります。
また、バナジウムはミネラルの一種のため、以下のような食品にも含まれています。
- ひじき
- こんぶ
- あさり
- シジミ
- ホヤ
- エビ
- カニ
- マッシュルーム
- パセリ
- ディル
- 黒コショウ
ミネラル摂取のために海藻類やきのこ類を献立に取り入れている方も多いかもしれませんが、体に必要なミネラルを日常的に食事から摂取するのは難しいですよね。足りないミネラルを上手に補うなら、水分補給をかねてミネラル豊富なバナジウム天然水を選んでみるのも良いでしょう。
バナジウム天然水にはバナジウムだけでなく、カルシウムやマグネシウムといった、ほかのミネラルが含まれていることも嬉しいポイントです。4大ミネラルと呼ばれるカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムがバランスよく含まれていると、水の味が美味しく感じられます。「おいしい天然水が飲みたい!」という方は、この機会にバナジウム天然水をお家の水に選んでみてはいかがでしょうか。
バナジウム天然水のメリット
バナジウム天然水は、美容・健康や料理で多くのメリットがあります。水へのこだわりを持っていない方、飲料水や生活水はすべて水道水で済ましているという方は、この機会にバナジウム天然水の魅力について知っておきましょう。
健康にとってのメリット
バナジウム天然水はさまざまな健康効果が期待されている水。摂取した際の体への効果・影響はまだまだ研究段階ではありますが、次のような効果が期待されています。
- 血糖値を下げる
- 脂質・コレステロールの代謝を促す
- 動脈硬化の防止
- 血圧を下げる
- 便秘の改善
このようなことから、バナジウム天然水は血糖値や中性脂肪が気になる方、ダイエットをしている方におすすめの天然水といえます。美容・健康維持に役立つ水を探している方は、バナジウム天然水を候補に加えてみましょう。
料理に使ってもおいしい!
料理にバナジウム天然水を使用すると、素材の味を引き立たせながらミネラルを摂取することができます。ただし、バナジウム天然水には硬水・軟水があるため、料理や飲み物に使用する際は硬度を確認しておくことが大切。
例えば、和食やお米(炊飯)、お茶やコーヒーは軟水と相性が良いことで知られています。軟水の天然水でお米を炊くとふっくらモチモチとした触感になるだけでなく、甘味が増したお米になるといわれています。
また、バナジウムをはじめとするミネラルはビタミンと合わせて積極的に摂取したい栄養成分。味噌汁や野菜たっぷりのスープなどに活用して、旨味を引き出しながら良質な栄養を摂取できるよう心がけてみましょう。バナジウムは加熱しても壊れない性質を持つため、料理や素材に合わせて硬水・軟水を使い分けられれば、美味しく効率的にミネラルを摂取できます。
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飲む量やタイミングについて
ミネラルウォーターや水道水をはじめ、体に摂取する成分の多くには“適正量”が定められています。「健康に良いからといって水をたくさん飲めばいい」わけではない点に注意して、バナジウム天然水を上手に取り入れていきたいですね。バナジウムの含有量は選ぶ天然水によって異なるため、バナジウム摂取量を意識したい方は事前に成分表示を確認してみましょう。
バナジウム摂取量について述べられた論文によると、日本人1人あたりの平均的なバナジウム摂取量は27㎍/日~30㎍/日です。米国の食事摂取基準によると成人1人あたりのバナジウム摂取上限値は1.8mg(1800μg)/日と定められていますが、日本ではバナジウムが必須ミネラルに指定されていないため、1日の摂取基準は設けられていないのが現状です。
参照元:「食品および飲料水中のバナジウム含量と日本人のバナジウム摂取量(予報)」
また、飲料水として1日に飲むべき水の量は最低でも1.2L。運動やダイエットで汗を多くかいている場合は食事からも水分を補ったり、よりこまめに水分補給をしたりする工夫が欠かせません。
水を飲むタイミングとしては、コップ1杯(200ml)程度を次のようなシーンで飲むのがおすすめです。
- 起床後
寝ている間に失った水分を補給しましょう。
冷やしすぎは胃腸に負担がかかりやすいため注意してください。 - 通勤・通学後
徒歩などの移動で気付かないうちに体の水分は失われています。
一息つけるタイミングに水分補給をしておきましょう。 - 運動後
汗となって失われた水分を補いましょう。
一気に飲まず、冷たすぎない温度の水をゆっくりと飲むことで体への負担を軽減できます。 - 入浴前
入浴中は多くの水分が失われてしまうため、シャワーのみや湯船に浸かるなど入浴時間にかかわらず水分補給をしておくことが大切です。 - 入浴後
入浴で失われた水分を補います。
体温が上がっていると入浴前よりも水を冷たく感じられるので、必要以上に冷やさなくても美味しく飲みやすいでしょう。 - 就寝前
寝ている間に体内の水分が足りなくなってしまわないよう、「寝る前のコップ1杯」を習慣化しましょう。
関連記事:正しい水の飲み方をすれば健康・美容に効果的!?タイミングや補給方法を紹介
まとめ
バナジウム天然水は、多くの健康効果が期待されているミネラル豊富な水です。軟水のものを選べば料理や飲み物にも使いやすく、水そのものの味もまろやかで飲みやすい特徴があります。お家の水選びに迷っている方はこの記事を参考に水の種類やミネラル成分を比較して、家族皆の美容・健康に役立つお水を見つけてみてください。