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水とライフスタイル

その水は何性?水のpHってどんなもの?

2019/06/06

水溶液には酸性・中性・アルカリ性の状態があります。その状態を表す数値がpHです。小学校のとき、リトマス試験紙の実験で「水は中性」と覚えている方もいると思います。硬度が水によって異なるように、pHも水によって異なります。 今回は、pHについての解説を踏まえて、美味しく安全に飲める理想的なpH値の水について解説します。日ごろpHを気にしながら水を飲んでいる方は少ないと思いますが、強い酸性・アルカリ性の水は健康への被害を起こすこともあります。pHについて知ることでさらに安心して水を飲んでいただければと思います。

そもそもpHってどんなものなの?

まずは、pHの基本的な知識をご紹介します。

◇pHとは水の中に含まれている水素イオンの濃度のこと!飲料水を分類する基準のひとつ
無色透明の水の中にも、実際にはさまざまな物質が溶け込んでいます。pHとは、水の中に溶け込んでいる水素イオンの濃度を示す数値のことです。

◇pHの数値で、酸性・中性・アルカリ性が決まる
水素イオンの濃度といっても、まだあまりピンとこない方が多いかと思いますが、pHとはいわゆる酸性・中性・アルカリ性を示すものです。pHは0~14までで表されます。数値がぴったり7であれば中性、7より小さい場合は酸性、7より高い場合はアルカリ性、という分け方です。

◇アルカリ性が強い水・酸性が強い水、それぞれの特徴とは?
簡単に、アルカリ性が強い水と酸性が強い水の特徴をご紹介します。

≒    アルカリ性が強い水:体内への浸透が早い。モノを柔らかくする作用もあるのでお茶やコーヒー、料理に向いている
≒    酸性が強い水:殺菌作用が強いため手洗いや食器洗いに向いている

水は、アルカリ性・酸性のどちらが強すぎても望ましい状態ではありません。強アルカリ性の水・強酸性の水は、金属を腐食させたり皮膚を溶かしてしまったりすることもあります。

例えば、公益社団法人日本中毒情報センターが発表しているパイプクリーナー(強酸性・強アルカリ性の物質を含む)の中毒情報において、「酸・アルカリに接触した粘膜に対する腐食作用」がある、と記載されています。

飲料水としてベストなpH値はどのくらい?

飲み水として理想的なpH値はあるのでしょうか?安全で美味しいpH値について考えてみましょう。

◇日本の水道水の基準値として定められているのは、pH5.8以上8.6以下
厚生労働省では、水道水に関して51の水質基準項目と基準値を設けています。pH値は51項目のうちの一つとなっており、「水質基準に関する省令」にて「5.8以上8.6以下」であることが規定されています。

また、ミネラルウォーターに関しても水道水同様、「5.8以上8.6以下」の成分規格が設定されています。

◇人間の体液のpH値は7.4前後の弱アルカリ性
体液(血液、リンパ液、細胞液)のpH値は、約7.4(7.35~7.45)の弱アルカリ性になるように体内で調整されています。体液が基準値よりも酸性に傾いたり(=アシドーシス)、反対にアルカリ性に傾いたり(=アルカローシス)すると、いずれも健康への被害が生じます。重い症状の場合は、昏睡や呼吸困難に陥ることもあります。

◇pH値によって水の味も異なる
酸性が強いと酢やレモンのように酸っぱい味になります。アルカリ性が強いと、苦みのある味になります。

◇飲料水としてベストなpH値は、中性に近い7~8前後
東京都水道局によると、ベストなpH値についての科学的な根拠はなく、基準値内(5.8以上8.6以下)であれば問題ない、とされています。

水道水の場合は水質が酸性やアルカリ性に傾くと配管などへの腐食作用が働き、「飲料水の汚染および味や外観への悪影響が生じるおそれがある」ため、pH7~8程度が理想的であるとしています。

上述の通り人の体液も7.4程度のpHに保たれていることや、酸性に少し傾くと酸味が生じることから、中性から弱アルカリ性の7~8前後が理想的だと言えるのではないでしょうか。

意外に知らない!私たちの身近にあるもののpH値

水だけではなく、私たちが普段口にするものにはどれもpHがあります。測定結果のわかるものをいくつか紹介します。

◇私たちの身近にあるもののpHはどのくらい?
以下、具体的なpH値です。

<酸性のもの>

  • レモン            pH2~3
  • 酢            pH2~3
  • ワイン            pH4~5
  • オレンジジュース    pH4~5
  • コーヒー        pH5~6

<アルカリ性のもの>

  • 石けん            pH10~11
  • 石灰水            pH11~12
  • 油汚れ用洗剤        pH12~13

日ごろ、私たちが口にする飲料は、酸性から弱アルカリ性のものが多いことが確認できます。

ただし、酢やワインなどはミネラルを含んでいて、体内でアルカリ性に変わるため、「アルカリ性食品」といわれています。

アルカリ性食品は体液をアルカリ性に中和してくれるわけではありません。しかし、尿酸値を下げる働きがあるので痛風の改善や予防のためにアルカリ性食品の摂取が推奨されています。

まとめ

普段、飲んでいる水が酸性なのかアルカリ性なのかを意識されている方はそれほどいないかと思います。それらはpHで表されていますが、日本国内では、水道水もミネラルウォーターも5.8~8.6の基準値内に収まっているため、特別に強く意識しなくても安全な水が飲める環境は整っています。

しかしながら、飲料水の場合少しでも体への負担を小さくして美味しく安全に飲みたいですよね。人の体液は7.4前後に常に保たれていますので、飲料水としてもpH7~8前後のものを選ぶのがベストです。ちなみに、うるのんはpH8.1なので、味・安全性ともに自信をもっておすすめできる飲料水ですよ。