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水とライフスタイル

鉱水とは?意味と硬水との違い

2020/11/20

市販されているペットボトルの水など、製品のパッケージをよく見ていて「鉱水」という表記を見つけたことはないでしょうか。 鉱水は「こうすい」と読みますが、同じ読み方をする「硬水」とはまた違ったものです。 この記事では意外に知られていない鉱水について、その意味や硬水との違いをくわしくご紹介します。

鉱水とは?

鉱水とは、ミネラル成分を含み、ポンプなどで取水された地下水のことを指します。

1990年に農林水産省で制定された『ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン』で『主な原水の種類』として定められた7区分のうちのひとつです。

  1. 浅井戸水:浅井戸からポンプ等により取水した地下水
  2. 深井戸水:深井戸からポンプ等により取水した地下水
  3. 湧水:不圧(自由面)地下水、被圧地下水の区分によることなく、自噴している地下水
  4. 鉱泉水:自噴する地下水のうち水温が 25℃未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
  5. 温泉水:自噴する地下水のうち水温が 25℃以上の地下水、又は、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの
  6. 伏流水:上下を不透水層にはさまれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水
  7. 鉱水:ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水

出典:ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン

※『溶存鉱物質等』とは、水に溶け込んでいるミネラル成分を意味する言葉です。

鉱水?硬水? 何が違うの?

鉱水と硬水はどちらも「こうすい」と読みますが、それぞれ意味は異なります。

鉱水が原水の種類による分類の一つなのに対して、硬水は、水の「硬度」による分類の一つです。硬度とは、炭酸カルシウムの量(カルシウムとマグネシウムの含有量で算出)にもとづいて水を分類したものであり、大きく軟水と硬水に分けられます。

一例としてWHO(世界保健機構)の定義をご紹介します。

(含有量は1リットルにつき)
軟水:60mg未満
中程度の硬水:60mg~120mg
硬水:120mg~180mg
非常な硬水:180mg以上

出典:一般社団法人日本ミネラルウォーター協会 |Q&A集

以下で、軟水と硬水、それぞれのメリット・デリットをご紹介します。

◇ 軟水のメリット・デメリット

軟水はミネラルの含有量が少ないため、身体へ与える刺激も少ないものとなっています。

日本国内で取水される水については地形や地質の特性から、あまりミネラルを含有していないものがほとんどで、大部分が軟水です。

メリット

軟水には、以下のようなメリットがあります。

  • 飲みやすい
  • 料理(和食)に向いている
  • 胃腸が未発達な赤ちゃんや幼児でも飲める

軟水は、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ないため、それらのミネラルに由来するクセや風味といったものが少なく、そのため、口当たりが軽く、飲みやすいものが多いです。

さらに軟水は料理にも向いています。軟水は食材の味を邪魔せず、香りや味を引き出す力があるため、昆布や鰹節などのうま味を含むだし汁に利用すると素材の味が引き立つものとなるでしょう。

また軟水は、胃腸が未発達な赤ちゃんや幼児でも飲めます。赤ちゃんは2~3歳の幼児期になるまでは、胃腸などの内臓が未発達で、嘔吐や下痢をしやすいという性質があります。
マグネシウムには腸に水分を集め、便を緩くするという働きがあるので、すでに便が緩い赤ちゃんやお子さんはマグネシウムが多く含まれる水は避けたほうがいいでしょう。

そのため、赤ちゃんや幼児の水分補給はもちろんのこと、『ミルク』や『離乳食』に用いる水としても、ミネラルの含有量が少ない軟水が適しています。

デメリット

軟水はカルシウムやマグネシウムの含有量が少ない水です。そのためミネラル補給には適しません。

軟水のメリット・デメリットを総合的に考えると、赤ちゃんや幼児がいるご家庭、また、料理にミネラルウォーターを使う方に向いています。

◇ 硬水のメリット・デメリット

硬水にはカルシウム、マグネシウムが多く含まれており、効率的に体内へ取り入れることが可能です。日本国内でも、地域によって地層の性質などから硬水が取水される場合はあります。

メリット

硬水には、以下のようなメリットがあります。

  • 不足しがちなミネラルを補える
  • マグネシウムが腸を刺激して、便秘の解消に役立つ

食生活の変化や土壌の地質変化などが原因で、日本人のミネラル摂取量はミネラルの種類によって減少していますが、硬水を積極的に飲むことで、不足したカルシウムやマグネシウムを補うことができます。
また硬水は、便秘の解消にも役立ちます。
硬水に多く含まれているマグネシウムには、体内へ吸収されにくい性質があり、吸収されないまま腸へ到達すると、その影響で水分が吸着されて便がやわらかくなり、排便が促され、便秘の解消が期待されるのです。

デメリット

硬水には以下のようなデメリットがあります。

  • 味が合わない可能性
  • お茶に適していない
  • 下痢の症状が出る可能性

昔から日本人は、基本的に軟水を飲んできました。そのため、軟水を飲みなれた日本人には味が合わない可能性があります。
さらに日本人がなれ親しんでいるお茶(日本茶)にも、あまり向いていません。
お茶は昔から日本人が利用する軟水で淹れることによって、渋みや苦みもバランス良く味わえるものです。
しかし、茶葉の渋みや苦味を生み出す成分である『タンニン』は、カルシウムやマグネシウムと結合する性質があるのです。

そのためお茶を淹れる際に硬水を使用すると、十分な味わいが引き出されないことがあります。

また硬水は便秘の症状を解消させるメリットがある反面、もとからお腹の弱い人は、硬水に含まれるミネラルが腸を刺激し、下痢の症状が出るケースも少なくありません。

関連記事:知ってた?軟水・硬水は水の硬度で決まる!それぞれの特徴や味の違い

水の種類に迷ったら軟水を選ぼう

鉱水や硬水、軟水……。

水の分類はいろいろありますが、日常的に使う水の種類に迷ったら、軟水を選ぶことをおすすめします。

軟水は、私たち日本人と相性のいい水です。料理(特に和食)との相性もいいですし、ミルク作りにもお茶を淹れるのにも適しています。

関連記事:赤ちゃんに飲ませる、赤ちゃんのミルクに適した水
       お米を炊くなら軟水?硬水?

ウォーターサーバー・宅配水うるのんの水も、硬度29mg/Lの軟水です。さらりとした飲み口で硬度も低いため、お子様からお年寄りまで、おいしく飲めます。

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参照元

山中亜希

<監修者プロフィール>

名前:山中 亜希

2004年、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」の立ち上げと同時にイタリアにてアクアソムリエの資格を取得。2008年より、アクアソムリエを養成する日本初のミネラルウォーターの専門スクール「AQUADEMIA」を開校し、校長に就任するとともに、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」のディレクターとしても活動。ミネラルウォーターの正しい知識・情報の普及のために、セミナーや講演、企業へのコンサルティング業務などを行っており、海外からもセミナーの講師として招聘されている。

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