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水とライフスタイル

水の味を感じる理由とは?水の味の違いはミネラルで決まるの?

2019/10/31

旅先など、いつもと違う環境で水を飲んだとき、「なんだかいつも飲んでいる水とは違う味がする」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?水道水とミネラルウォーター、さらに同じ水道水であっても、自宅とそれ以外では味が違うような気もしますよね。 では、この水の味の違いとは、一体どこから来るものなのでしょうか?

水の味を感じるのはなぜ?

◇水の味はミネラル成分の種類で異なる
水の味は、含まれているミネラル成分によるものです。また、ミネラル成分は水の「美味しさ」「まずさ」、それぞれに関係する成分に分けられます。

たとえば、カルシウムやカリウム、二酸化炭素などは、水の美味しさに関係するミネラル成分です。逆に、マグネシウムや硫酸イオン、硫化水素などは水のまずさに関係する成分です。

特に、カルシウムは水中の濃度が他のミネラルよりも比較的高く、味に大きな影響を与えています。カルシウムが存在することでやわらかな飲み口の水になり、それが「美味しい」という印象に繋がります。

◇水道水にもミネラル成分は含まれている
意外かもしれませんが、実は水道水にもミネラル成分は含まれています。水道水の採水地が地表に近い場合はミネラル成分が少なく、地下水を利用している場合はミネラル成分が多い傾向にあり、この違いによってそれぞれ味が異なるのです。

◇水道水がまずいと感じる理由
「水道水がまずい!」と感じる理由としては、水を衛生的に保つために使用が義務付けられている塩素消毒のにおいや配管のサビなどがあります。配管の金属が溶け出してしまうと、水を飲んだ際に苦みや渋みを感じてしまうのです。

また、貯水槽(受水槽)があるマンションなどでは、その管理状態に原因が見られるケースも少なくありません。

ミネラルウォーターの味は軟水・硬水で決まるのか?

水の分類方法のひとつに硬度によるものがあります。硬度によって、水は軟水・硬水に分けられるのですが、では、ミネラルウォーターの味と硬度とはどう関係しているのでしょうか?

◇ミネラルウォーターの硬度とは?
硬度とは、もともとは石鹸の洗浄能力を阻害する能力を示したもので、水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量で決まります。

硬度の分類基準は様々ありますが、WHO(世界保健機関)の基準では以下のように分類されています。

≒    軟水:60mg/L未満
≒    中硬水:60~120mg/L
≒    硬水:120~180mg/L
≒    非常な硬水:180mg/L以上

ちなみに、うるのん「富士の天然水 さらり」は29mg/Lで、軟水です。

関連記事:知ってた?軟水・硬水は水の硬度で決まる!それぞれの特徴や味の違い

◇軟水・硬水で感じる味の違いとは?
軟水と硬水では味にも違いが見られます。含まれているカルシウム・マグネシウムが少ない軟水は、まろやかで口当たりがよくさっぱりした味わいです。

一方、硬水にはカルシウム・マグネシウムともに多く含まれており、しっかりとした風味が味わえる反面、「苦い」と感じてしまう場合も。

うるのん「富士の天然水 さらり」は軟水なので、すっきりとしていて飲みやすいのが特徴です。以下に、他社のお水と比較したイメージを載せました。ぜひ、味のイメージを掴む参考にしてください。

◇ミネラルウォーターはミネラル成分のバランスも重要
ミネラルウォーターの味は、軟水・硬水で異なりますが、美味しさの決め手になるのは、含まれているミネラル成分のバランスです。

さきほどお伝えしたように、ミネラル成分には、水の「美味しさ」「まずさ」それぞれに関係する成分があります。それらの成分を多く含んでいる=美味しいというわけではなく、あくまでもその「バランス」によって水の味が決まるのです。

ミネラル成分が少ない、もしくはまったく含まないと飲み応えのない味となり、美味しいと感じることができません。
反対に、ミネラルの量が多すぎると「苦味」「塩味」「渋味」が際立ちやすく、美味しいと感じる味から遠ざかってしまいます。

「美味しさ」「まずさ」に関係するミネラルがそれぞれ適量含まれていると、水の味は「まろやか」に感じられ、適度な飲み応えと美味しさを感じられるでしょう。

水の味は温度や体調に左右されることもあり「ミネラルのバランスが◯:◯なら美味しい」とは一概にいえません。長く飲み続けられる美味しい水を見つけるには、ミネラル含有量の異なるさまざまな水を飲んでいくなかで、ご自身が「美味しい!」と思えるミネラルバランスを追求していくことが大切です。

水のpH値は味にも影響する?

子供の頃、学校でリトマス試験紙を使った実験の経験がある方も多いのではないでしょうか?あの実験では、リトマス試験紙を使ってpHをチェックすることで、酸性・中性・アルカリ性をおおまかに判別しているのです。

◇水のpHとはどんなもの?
水のpHとは、水の性質を表す目安のひとつで、水に含まれている水素イオン濃度(H+)の量のこと。

一般的に、pHの値は1~14までで表され、7が中性で、それより少ないと酸性、多いとアルカリ性を意味します。酸性が強いと「すっぱさ」を感じ、アルカリ性が強いと「苦み」を感じるケースが多いようです。

関連記事:その水は何性?水のpHってどんなもの?

◇水道水の基準はph5.8~8.6(弱酸~弱アルカリ)
日本では、厚生労働省が飲用水の水質管理のための基準を定めており、水道水のpH値は5.8以上8.6以下とされています(これは美味しく飲める基準ではなく、あくまで安全に飲めると判断された基準です)。

出典:水質基準項目と基準値(51項目)

◇ph9~10のアルカリイオン水は味に違いはある?
アルカリイオン水とは、アルカリイオン整水器によって水道水を電気分解して作られた、弱アルカリ性の水のことです。胃腸症状の改善に効果があることが立証されており、飲用の安全性も問題ありません。

一般的なアルカリイオン水のpHは、9~10程度です(飲用にはpH10まで)。アルカリイオン水と呼ばれてはいるものの、そこまで強いアルカリ性ではないため、味への影響はほとんどないといわれています。

市販のアルカリイオン水には軟水が多く飲みやすい一方、自宅でアルカリイオン整水器を使用する場合は、水道水の硬度によって味に違いが出ることも考えられます(整水器に通しても硬度は変化しません)。

また、お茶やコーヒーはpHによって味や色が変化します。
緑茶に適したpHは6~7の中性から微酸性に近い値だと言われています。アルカリ性に傾くと赤黒く変色してしまうため、アルカリイオン水はお茶を淹れるのに適してはいません。

一方、コーヒーには弱アルカリ性の水が適しており、まろやかな味わいになります。

まとめ

ここまでご説明してきたように、水の味とは、含まれているミネラル成分の違いによるものです。近年人気の高いミネラルウォーターの味に違いがあるのは、水の硬度に加えて、含まれているミネラル成分の種類やバランスがそれぞれ異なるからです。

日本の水道水は、厚生労働省によって厳しく水質基準が定められているので、そのまま飲んでも問題はありませんが、やはり殺菌の為入れている塩素の臭いが気になるという方も多いのは否めません。

ミネラルウォーターはそれぞれ水源や処理の方法で含まれているミネラルの種類やバランスが異なりますので、色々と試してみてお好みの味を探してみてください。