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水とライフスタイル

水のミネラル成分について知っておきたいマメ知識

2019/06/26

水に含まれるミネラル成分について、あなたはどこまでご存知ですか?実は、一言で水と言っても、含まれているミネラル成分によって味や安全への影響が異なります。日頃手に取る機会が多いものだからこそ、正しい知識を備えておきましょう。

水に含まれるミネラル成分

水にはミネラルと呼ばれる成分が多く含まれており、これは、私たちの健康に欠かすことのできない大切な栄養素です。しかし、一言でミネラルと言っても何がどのように健康へつながるのかと言われれば、言葉に詰まってしまう方も多いのではないでしょうか。

水に含まれるミネラルの中には大きく分けて4つの栄養素があり、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムが挙げられます。これらの栄養素は健康的な生活を送るために体内の働きを補助し、体の組織を形成する原料となっています。

近年では、これらのミネラル成分を補うためにサプリメントなどの栄養補助剤を飲まれる方も多く見られますが、水に含まれているミネラル成分や含有量を知っておけば、栄養素の過剰摂取や無駄な浪費を防ぐことが可能です。

また、水に含まれているミネラル成分の量によって、水そのものの味や舌触りは大きく異なります。言い換えれば、ミネラル成分こそが水の味だと言っても過言ではありません。そのため、おいしいと感じられる水を追及していく上では、ミネラル成分を意識した水選びが何より重要です。また、先に挙げた4つの栄養素のバランスを意識することで、ミネラル成分という漠然としたイメージを超え、自分に必要な栄養素を効率的に摂取することができます。

ミネラルはどれくらい必要なの?

ミネラル中に存在する異なる4つの栄養素は、必要な摂取量にもそれぞれ違いがあるので注意が必要です。

食品の栄養表示でも目にする機会の多いナトリウムは、体内の水分量を適切に保つ役割を持ち、18歳以上の男性で1日8.0g未満、女性で1日7.0g未満と推奨されています。過剰摂取による危険は高血圧や動脈硬化が挙げられるので、必ず1日に必要な目安量を意識しましょう。

次に、日本人に不足しがちなカルシウムは骨の生成に欠かせない栄養素ですが、一日の推奨摂取量は以下の通りです。

≒    18~29歳男性:800mg
≒    30~49歳男性:650mg
≒    50歳以上男性:700mg
≒    18歳以上女性:650mg

過剰摂取は尿路結石のリスクを高める危険性があるので、1日の摂取量上限として2,500mgを超えないよう注意しましょう。

また、カルシウムと同様に丈夫な骨の維持に欠かせないマグネシウムは、エネルギー生成の役割も持ちます。一日の推奨摂取量は以下の通りです。

≒    18~29歳男性:340mg
≒    30~49歳男性:370mg
≒    50~69歳男性:350mg
≒    70歳以上男性:320mg
≒    18~29歳女性:270mg
≒    30~69歳女性:290mg
≒    70歳以上女性:270mg

過剰摂取は下痢を引き起こす可能性があるので、ほかの栄養素と同様に注意が必要です。

一方、唯一過剰摂取による危険性が少ないカリウムは、血圧を下げる役割を持ち、18歳以上の男性で2,500mg、女性で2,000mgの摂取が目安とされています。(ただし、腎障害がある場合は注意が必要です。)

これら4つの栄養素は日々の食事からも摂取できる場合が多いので、1日を通して必要な量をバランスよく摂取していくことが大切です。

ミネラルを除去することのメリット・デメリット

水に含まれるミネラル中には、それぞれ役割の異なる栄養素が含まれていることがわかりましたが、市場ではそれらのミネラル成分をあえて除去した「純水」と呼ばれる水も多く出回っています。

体に必要な栄養素を含んだミネラルを除去することは、一見もったいないように感じますが、それにより生まれるメリットが純水の大きな魅力となっています。というのも、実はミネラルウォーター中には天然水ならではの不純物が微量ながら混在しています。

これらは通常、飲んだ直後に体に害を与える危険性はありませんが、内臓機能が未発達な赤ちゃんにとっては負担になる可能性もあります。このような不安を取り除くために、ミネラルを取り除いて純度の高い水に仕上げているのです。

ただし、水に含まれるミネラルを全て取り除くと、水のおいしさを損なってしまうというデメリットも存在します。日本人が好む水の多くは程よい量のミネラルを含んだ軟水と言われ、軟水はミネラル特有の苦みや渋みが人間の味覚を通じて甘みに似た味だと認識されています。飲んだ際においしいと感じることができるのも、ミネラルに由来するものであるため、このおいしさの素を取り除いてしまう点は、純水のデメリットと言えます。

天然水とRO水、それぞれの特徴

自然豊かな水源に湧き出る地下水を採水した天然水は、特定の水源より採水した原水をろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理を行わず、ミネラル分が溶け込んでいる水を指します。天然水最大の特徴としては、水道水とは異なる独特の甘みや柔らかさが挙げられ、常飲はもちろん、料理や入浴に用いる方も多く存在します。飲んだ際のおいしさや舌触りを重視する場合は、天然水を選ぶと良いでしょう。

ただし、注意したいのは天然水とミネラルウォーターでは分類に違いがあるという点です。どちらも混同されがちですが、主に天然水は安全に飲めるようにする処理以外に手を加えていない水を指します。一方、ミネラルウォーターは天然水と同様に各処理を施した後、人工的にミネラル成分を添加している場合があります。こういった違いから、より自然なミネラル成分を含んだ水として、天然水は多くの方から愛され続けています。

これに対して、採水した水をRO膜と呼ばれる膜に通すことで、ミネラル成分や不純物を極限まで取り除いたものをRO水と呼びます。RO水は純水の種類の一つで、不純物を取り除く方法によって、他にも脱イオン水や蒸留水といった種類があります。
水のおいしさの由来であるミネラル成分を取り除いている分、おいしさでは天然水に劣りますが、水の不純物が気になる方々から多くの支持を集めています。

まとめ

日々何気なく飲んでいる水には、多くのメリット・デメリットが存在します。ミネラルについて正しい認識で水を選ぶことにより、今まで以上においしいと感じられる水にたどり着けるのはもちろん、今まで体感することのなかった安心感を水から得られるようになるのではないでしょうか。

軟水の場合はミネラル成分の過剰摂取の心配はあまりありませんが、硬水の場合慣れていない人は下痢になりやすいというリスクがあります。飲み過ぎは避けてください。