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水道水は沸騰させて残留塩素抜きを行うと安全に飲める!煮沸の方法や注意点

2019/07/25

水道水には残留塩素やトリハロメタンが含まれているため、「そのまま飲んでも大丈夫?」という疑問を持つ方も少なくないでしょう。水道水に含まれる成分が気になる場合は、煮沸をするのが有効な方法です。 今回は、水道水の安全性と煮沸方法、煮沸した水を飲むときの注意点について解説します。 ※残留塩素とは? 水道水の消毒に使われている塩素は、次亜塩素酸などの殺菌効果がある有効塩素です。残留塩素とは、殺菌処理をしたあとの水道水に含まれる、残留した有効塩素のことをいいます。

水道水はそのまま飲んでも安全?危険性はないの?

水道水に塩素を入れるのは、病原菌などを消毒することが目的です。水道水をそのまま飲んだ場合、人体に影響はあるのでしょうか?

◇ 日本の水道水は水質基準が厳密に定められている

水道水は、水道法第4条の規定に基づいた「51項目の水質基準」や「26項目の水質管理目標設定項目」が設定されています。トリハロメタンや残留塩素の基準値は、これらの項目に含まれています。

トリハロメタンとは、水中の有機物質と残留塩素が反応することで生成される物質です。トリハロメタンには、「クロロホルム・ブロモジクロロメタン・ジブロモクロロメタン・ブロモホルム」という4種類があり、水質基準項目では4種類をまとめた「総トリハロメタン」という名称が使われています。

トリハロメタンは発がん性が指摘されている物質で、中でもクロロホルムは特に発がん性が高く、がん発生率や死亡率と関係があるとされています。

水道水の殺菌に使われる塩素は、ごく微量でも細菌や消化器系病原菌などを殺菌できる効果が高い反面、水に含まれるフミン質と反応してトリハロメタンを生成する要因となります。

◇ 毎日飲んでも健康を害するものではない

残留塩素や総トリハロメタンは、以下の基準値が設定されています。この基準値内なら、健康を害することはないとされています。

<塩素と総トリハロメタンの基準値>
  • 残留塩素:1mg/L以下
  • 総トリハロメタン:0.1mg/L以下

ちなみに、WHO(世界保健機関)の飲料水ガイドラインにおいては、健康に影響がない残留塩素の濃度を「5mg/L以下」としています。日本の基準値ではその5分の1の濃度にまで抑えられていることから、残留塩素が健康に被害を与えることはほぼないと言えるでしょう。

水道水による健康被害を過度に心配する必要はありませんが、どうしても気になるという方は、次に紹介する方法で塩素やトリハロメタンを除去しましょう。

水道水を沸騰させるのは危険?安全に飲むための煮沸時間

塩素やトリハロメタンを除去するには、水を煮沸するのが最も手軽で確実な方法です。水道水を安全に飲むために、以下の正しい煮沸方法を実践しましょう。

◇ 沸騰させることで塩素を除去できる

水道水を沸騰させると、水の味に影響する残留塩素とトリハロメタンはを揮散除去することができします。沸騰してからフタを外して、数分間10~30分程度は加熱を続けてください。電気ポットの「カルキ抜き機能」でも同様の効果が得られます。

沸騰後の水を冷蔵庫で冷やすと、塩素の臭いがないおいしい水を飲むことができます。

◇ 短時間の沸騰は危険!トリハロメタン対策のために必ず沸騰後5分以上加熱する

水道水のトリハロメタンを除去するためには、沸騰してから最低でも5分以上の加熱が必要です。

トリハロメタンは水温が上昇すると増加する性質があり、沸騰直前に加熱前の1.0~3.6倍になるというデータがあります。
出典:煮沸による高度浄水処理水のトリハロメタンおよび全有機ハロゲン(TOX)濃度の変化

5分ぴったりで沸騰を止めてしまうと、かえってトリハロメタンが増えてしまうので注意が必要です。トリハロメタンを除去するためには、5分ジャストで加熱を止めず、10~30分加熱したほうが安心です。

また、電気ポットを使う場合、沸騰の操作を数回くり返すことで、トリハロメタンを除去できます。

塩素を除去した水道水を飲むときの注意点

煮沸で塩素を除去すると、独特のにおいがないので飲みやすくなります。しかし、塩素が入っていない水を飲むときは、以下のことに注意しましょう。

◇ 塩素による消毒効果がなくなるため早めに飲み切る

水道水の細菌類を消毒する塩素を除去すると、細菌が繁殖するリスクが高くなります。特に、水温が高くなると細菌が繁殖しやすくなるので、必ず冷蔵庫に入れて、なるべく早めに飲み切ることが重要です。

◇ 沸騰させてもすべての菌や金属類を除去できるわけではない

残留塩素とトリハロメタンは煮沸で除去できますが、すべての菌や金属類を除去できるわけではありません。たとえば、アルミニウムや鉄などの金属、クロロ酢酸類などの有機化合物などです。アルミニウムは人体に不要な成分であり、体内の酵素反応を阻害するといわれています。脳内に入ることによる透析脳症や、アルツハイマー型認知症との関連が疑われているようです。   

クロロ酢酸などの有機化合物は、水の中の有機物と塩素が反応することで生成される物質で、腐食剤や農薬など、環境汚染の原因の1つとされています。水道水中の量は微量といっても、人体にも毒性がある物質なので注意が必要です。

煮沸はあくまで、塩素やトリハロメタンを除去するための方法なので、除去できない物質が気になる場合は、浄水器やウォーターサーバーの導入を検討しましょう。

浄水器は、塩素のにおいを取るのに有効な手段で、リーズナブルな機種でも効果があるといわれています。トリハロメタンの除去はカートリッジの容量が大きいタイプが適しており、鉄や鉛の除去は中空糸膜を使用した機種が効果的です。

また、トリハロメタンは塩素処理で生成されるため、塩素処理をせず、ろ過と加熱殺菌をするウォーターサーバーの水は安心して飲むことができます。煮沸の手間が省ける上に、重いペットボトルを購入する必要もないので、ウォーターサーバーを導入するメリットは多いといえるでしょう。

まとめ

水道水は厳しい水質基準が設けられているため、基本的にそのまま飲んでも健康被害を受けることはほぼありません。しかし、独特の塩素のにおいや、発がん性のあるトリハロメタンが気になる場合、煮沸で除去できます。

沸騰させた水は塩素のにおいがなくなる反面、雑菌が繁殖しやすくなります。常温で保管せずに冷蔵庫に入れ、煮沸をした日に飲み切ることが大切です。しかし、飲み水を毎回煮沸するのは、とても手間のかかる作業といえるでしょう。安全性と利便性を考えるなら、ウォーターサーバーも検討してみてはいかがでしょうか?

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