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水出し緑茶を水道水でおいしく作る方法【うれしい健康効果も紹介】

2019/08/27

水出し緑茶は健康に良い成分が含まれているため、夏の水分補給に取り入れるのがおすすめです。しかし、水出し緑茶を作る際に、ミネラルウォーターと水道水のどちらを使えばいいか悩んだことはありませんか?今回は、水道水で水出し緑茶を作る方法と、緑茶のうれしい健康効果について解説します。

水道水でおいしい水出し緑茶は作れるの?

結論からいうと、水道水でも十分おいしい水出し緑茶を作ることができます。しかし、水道水を飲み慣れていない方は、「カルキ臭がするのでは?味に影響は?」という疑問を持つことでしょう。そこで、水道水の水出し緑茶をおいしく作るコツと、水出し緑茶の魅力についてご紹介します。

◇水道水でも大丈夫!より美味しく作るならカルキ臭を除去しよう
日本の水道水は、水道法で定められている厳しい水質基準をクリアしなければなりません。
一般細菌や大腸菌、金属、さまざまな有機化合物など、水質基準の項目は51個もあります。そのため、水道水をそのまま飲んだとしても、安全性に問題はありません。

ただし、水源からくみ上げた水を水道水にするためには、細菌を消毒する塩素処理を行う必要があります。この塩素が独特の「カルキ臭」を生み出し、水道水がまずいと感じる要因になるのです。

カルキ臭は緑茶の風味に少なからず影響するので、気になる方はカルキ臭を除去すると良いでしょう。カルキ臭の除去方法は、以下の記事で詳しく説明しています。

関連記事:水道水がカルキ臭いのはなぜ?原因と水道水をおいしく飲むカルキ抜きの方法

また、硬度が低い軟水は、茶葉の成分が抽出されやすく、渋みや苦みのバランスが良い、おいしいお茶を淹れることができます。

水道水が作られる水源は、ダムや河川、地下水、湧き水など、地域によって異なります。そのため、採水する水源によって硬度が低い、または高い地域があるので注意が必要です。
緑茶に適した硬度は50~80といわれていますが、この数値を超える地域も一部存在します。関東地方、九州地方の一部、沖縄県は硬度が高い地域なので、水出し緑茶を作るときは軟水を使ったほうがいいでしょう。

◇水出し緑茶は渋みや苦みが弱いので飲みやすい
緑茶を水出しにすると、渋みや苦みのもとになる成分の「カフェイン・タンニン」の抽出量を抑えることができます。熱湯で淹れるよりも渋みや苦みが抑えられるので、緑茶の味が苦手な方や子どもでも飲みやすくなります。

<緑茶のカフェインについて>
緑茶に含まれるカフェインはアルカロイドといい、緑茶独特の苦み成分のもとになります。利尿作用や神経の興奮、眠気覚ましなどの作用があり、若い茶葉に多く含まれているのが特徴です。

<緑茶のタンニンについて>
タンニンとはポリフェノールの1種で、緑茶の渋みのもとになる成分です。緑茶に含まれるものはカテキン類に分類されます。

家庭の水道水でできる!水出し緑茶のおいしい淹れ方

家の水道水で水出し緑茶を作る場合、専用ポット、または急須を使う2通りの方法があります。それぞれの作り方の手順と、おいしく飲むポイントは次の通りです。

◇水出し緑茶専用ポットを使う方法
水出し緑茶専用ポット、緑茶ティーバッグ、水道水を準備したら、以下の手順で簡単に水出し緑茶が作れます。

1.ポットにティーバッグを入れる(茶葉5gに対し水500ccが目安)

2.水道水を注ぎ、ふたをして軽く振る

3.冷蔵庫で4~6時間ほど冷やす

作ったお茶は冷蔵庫に入れておくと、緑茶の味と色を長く楽しむことができます。お茶が出たらティーバッグを取り出し、あまり長く保管せず、1~2日で飲み切るようにしましょう。

◇急須を使う方法
「飲みたい分だけ作りたい・・・」
「急な来客に対応したい・・・」

そんなシーンに、急須を使う方法が便利です。冷やした水道水を使う場合の作り方は以下の通りです。

1.急須に茶葉を入れる

2.茶葉が浮き上がらない程度の冷水を注いで3~5分ほど待つ

たったこれだけの手順で、必要な分だけの水出し緑茶が出来上がります。冷水では茶葉を少し多めに入れるのがポイントで、1人前で大さじ2~3杯が目安です。

また、抽出を待たず、すぐに水出し緑茶を作りたい場合は、冷水をお湯に変える方法もあります。

1.大さじ2杯の茶葉を急須に入れ、茶葉が浸る程度のお湯を注ぐ

ふたをして30秒ほど待ち、氷を急須の中に多めに入れてから水を注ぐ

再び30秒ほど待って完成

急須を使った方法は茶葉を使っていることもあり、水出し緑茶の工程を大幅に短縮することが可能です。手作りの水出し緑茶を試してみたい方は、急須の方法から始めてみるのも良いでしょう。

緑茶の健康効果

茶葉を発酵させない製法の緑茶は、健康に良いさまざまな成分を含んでいます。ここでは、水出し緑茶に含まれる成分と、期待できる健康効果についてご紹介します。

◇がん抑制効果
緑茶に含まれる茶カテキンは、熱湯と水出しで抽出される成分の割合が異なります。熱湯の場合は「エピガロカテキンガレート(EGCG)」が、水出しでは「エピガロカテキン(EGC)」が多く抽出されます。

エピガロカテキンガレートは、がん細胞の増殖や転移を抑制し、がんのリスクを軽減する効果が期待されています。

エピガロカテキンガレートがアポトーシス(自発的な細胞死)を発生したがん細胞に誘導することで、がん細胞自身を死滅させることが可能だと言われています。そして、がん細胞が血管に出入りする酵素の活性を抑制することで、がん細胞の転移を抑制するという研究結果もあります。

エピガロカテキンをベースにした薬剤が開発されており、あらゆる部位のがんの予防や治療への効果も期待されています。

◇エピガロカテキンで免疫力をサポート
「エピガロカテキン(EGC)」は、免疫力をアップする効果が高い成分です。インフルエンザウイルスの感染を抑える効果に加え、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やポリオウイルスなど、さまざまなウイルスから体を守ってくれます。

エピガロカテキンは茶葉を15℃以下の冷水に1時間浸出させることで、お茶の中により多く抽出する性質があるので、水出し緑茶はエピガロカテキンの恩恵を受けるのにうってつけです。

◇美容に役立つ抗酸化作用
美容の大敵といえる老化は、紫外線やストレスで体内に発生する活性酸素が大きな原因です。メラニン色素の過剰な発生によるシミ、コラーゲンが破壊されることによる肌のたるみなどは活性酸素が引き起こす症状です。緑茶に豊富に含まれているカテキンとビタミンCは、活性酸素を除去する抗酸化作用を持ちます。

ビタミンCは水溶性、かつ熱で分解される性質がありますが、緑茶に含まれるカテキンがビタミンCの分解を防いでくれます。つまり、緑茶はビタミンCを効率よく取れるので、美容に気をつけている方にとって最適な飲み物だと言えます。

◇茶カテキンが虫歯や歯周病、口臭を予防
カテキンが持つ抗菌作用により、虫歯菌や歯周病菌の増殖を防ぐことができます。歯垢の付着を抑える効果もあり、虫歯予防や改善につながります。

また、口臭の予防や改善に効果を発揮します。緑茶でのうがいも効果的なので、毎食後の習慣にするのもいいでしょう。

まとめ

水出し緑茶は水道水でもおいしく作ることが可能です。水出し緑茶はポットか急須で作る方法があり、簡単に作りたいならポット、すぐに飲みたい・必要な分を作りたい方は急須がおすすめです。

また、緑茶に含まれるカテキンにはさまざまな健康効果があるので、健康や美容に気をつけている方は水出し緑茶を飲むことを習慣にするのがおすすめです。

水道水でもおいしく作れるうえに、健康効果も期待できる水出し緑茶を、麦茶の代わりに取り入れてみてはいかがでしょうか?