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水とライフスタイル

非加熱処理の天然水は危険じゃないの?安全な水が飲みたい

2019/10/10

水道水以外の飲用水(ミネラルウォーターやウォーターサーバー水など)は、殺菌処理をする際に消毒剤を使用する代わりに加熱処理・非加熱処理をおこないます。主な非加熱処理としては、ろ過除去、紫外線による殺菌、オゾン殺菌などがあります。 加熱・非加熱のどちらの処理がされているかは商品によって異なりますが、安全でおいしい水を飲みたい方にとっては、非加熱処理をした際にもきちんと殺菌がされているのか否かが気になるかもしれません。 今回のコラムでは、加熱処理と非加熱処理の特徴や安全性について紹介します。また、赤ちゃんや妊婦さんなど特に安全性について心配されている方には加熱・非加熱のどちらがおすすめなのかについても、併せてご案内しています。

加熱処理と非加熱処理とは

ミネラルウォーターやウォーターサーバー水の殺菌方法である加熱処理と非加熱処理の概要について解説します。

◇水の殺菌・除菌方法
ミネラルウォーターなどの、飲用に使用する水は、原水を簡単にろ過した後に細菌などを殺菌・除菌するのが一般的です。そして、殺菌・除菌する方法は大きく分けて加熱殺菌と非加熱殺菌(ろ過除菌、紫外線殺菌、オゾン殺菌など)の2種類があります。

◇加熱処理をした水の特徴
コストが安いことから、加熱処理は日本のミネラルウォーターで多く採用されている処理方法です。85度で30分以上加熱もしくはそれと同等の熱量を加える方法で、数ある殺菌方法の中でも殺菌効果が最も高いです。ミネラルウォーターなどのメーカーによって、加熱でミネラル成分が失われる・失われないという2つの見解があり、意見が分かれています。

◇非加熱処理をした水の特徴
フィルターのろ過などの非加熱処理で殺菌・除菌をおこなった水は、加熱処理をした水と比較すると溶存酸素(水の中の酸素濃度)が高いため、おいしいという特徴があります。

◇加熱処理と非加熱処理の特徴の違い
加熱処理と非加熱処理の違いを表にまとめると、以下のようになります。

  加熱 非加熱(ろ過・紫外線殺菌・オゾン殺菌)
優れている点 殺菌効果が高いので安心 味がおいしい
採用地域 日本で主流 アメリカで主流(オゾン殺菌や紫外線殺菌がメイン)
製造コスト 安い 高い
法律による基準
用途 ミネラルウォーター・ウォーターサーバー水など

非加熱処理の天然水の安全性について

非加熱処理の天然水の安全性について解説します

◇法律による安全基準
食品衛生法にて、清涼飲料水(ミネラルウォーターなど水のみを原料とする飲用水)には殺菌方法についての基準が設定されています。

  • ろ過:ろ過膜のメッシュサイズと差圧
  • 紫外線:紫外線照射量と照射時間
  • オゾン殺菌:オゾン濃度と処理時間 

◇清涼飲料水における水質基準
水道水以外の水を飲用水として販売する場合(ミネラルウォーターやウォーターサーバー水など)には必ず原水の水質検査を実施して、基準を満たさなければなりません。代表的なものとしては以下の基準があります。

  • カドミウム 0.003mg/L以下
  • 水銀 0.0005mg/L以下
  • 鉛 0.05mg/L以下
  • シアン(シアンイオン及び塩化シアン)0.01mg/L以下
    など

◇国内では基準を満たした水しか販売されていない
現在国内で市販されているミネラルウォーターなどは、これらの基準を全て満たしています。したがって、加熱・非加熱に関わらず水質の基準という点では、健康面で問題のない安心して飲める水であることが保証されている商品だといえます。

加熱処理と非加熱処理のどちらが安全なの?赤ちゃんや妊婦が飲んでも大丈夫?

処理技術の進化などにより、最近では日本国内でも非加熱処理のミネラルウォーターやウォーターサーバー水が増えています。これらは食品衛生法の基準に沿って製造されているので、細菌などの数値に関しては基準を満たしています。

しかし、長期保存をする場合や口にするものに対してデリケートな対応が必要な赤ちゃんや妊婦さんの場合、基準値内でも不安に感じてしまうことはあります。なぜなら、基準値は製造時点において安全に飲める数値だからです。

実際に非加熱のミネラルウォーターやウォーターサーバー水のWebサイトや商品の注意書きを確認すると、「赤ちゃんにもOK」とは書かれてはいますが、科学的な根拠や厚生労働省などの公的機関による保証などは公表されていません。

そのため、水質の安全性が気になる方やどちらの水を選べばよいか迷っている方は加熱式のものを選んだほうが確実です。食品安全委員会が公表している「食中毒を防ぐ加熱」によると、加熱による殺菌作用は以下の通りです。

・O157、サルモネラ菌・・・75℃以上1分間で死滅
・ノロウイルス・・・85℃以上1分間で死滅

食中毒を引き起こす細菌に対して、加熱による殺菌作用が非常に効果的であることが確認できます。

まとめ

ミネラルウォーターやウォーターサーバー水の殺菌方法には加熱と非加熱があります。非加熱式は安全面においても向上しており、各メーカーは赤ちゃんの粉ミルクに使用しても問題ないとしていますが、科学的な根拠などの客観的な情報はまだ公表されていません。
安全でおいしい水を飲みたい方は、加熱処理をした水がおすすめです。