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水とライフスタイル

水をおいしく飲める温度とは?ウォーターサーバーの水の温度は適温?

2019/06/20

暑い季節やお風呂上がりの水に「おいしさ」を感じたことはありませんか?実は、水は温度によって味の感じ方が異なるもの。水を飲む機会が多い方は「おいしく飲める温度」について知り、より良い水習慣を実現させましょう。ミネラルウォーターを冷やすべきか、常温で飲むべきかと迷っている方も必見ですよ!

水の温度による味の感じ方の違いと最適な温度

◇おいしいと感じる水の温度とは?
私たちが感じる「おいしさ」とは、具体的には「バランスのとれた五味」を指します。なかでもおいしさに直結しやすい味覚に甘味や旨味が挙げられますが、これらは温度によって感じ方が変化する性質を持ちます。温度と味の感じ方にどのような関係があるのか、以下で確認しておきましょう。

五味 温度による味の感じ方(※1)
低温
10℃以下
人肌
35.5℃~36.5℃
高温
65℃前後
塩味 強い 変化なし 弱い
甘味 弱い 非常に強い 弱い
酸味 変化なし
苦味 強い 変化なし 弱い
旨味 強い 非常に強い 弱い

水に含まれる代表的な五味には、「苦味」「塩味」があり、稀に「渋味」を感じる場合もあります。これは水に含まれるミネラル成分によるもので、多すぎても少なすぎても「おいしさ」から離れてしまうといわれています。

上の表からは、甘味や旨味を感じやすい36℃前後の人肌でもっとも水の味を感じやすいということが分かります。
しかし、人肌の水は口に含めば「ぬるい」と感じる温度。水は五味以外にも口当たりや喉越しでおいしさが左右されるため、常温~ぬるいと感じる温度ではおいしく飲める温度とはいえません。

一般的においしいと感じられる水は「適度に冷たく(喉越しが良く)、かつ味を感じられること」がポイントです。10~15℃程度だと冷たすぎずすっきりとした口当たりとなるため、水をおいしく飲みやすい温度だといえるでしょう。(※2)

ただし、おいしく感じられる最適な温度は飲む人の体温によっても異なるため、体温よりマイナス20~25℃を目安にすることがおすすめです。

※1:水温の基準を定める「日本漢局方」では、10℃以下の水が冷水、15~25℃が常温、1~30℃が室温と定義されています。ここでは水分補給時に「冷たい」「ぬるい」と感じられる一般的な温度を基準に冷水・常温を区分しています。
※2:飲用に日本国内の水道水(目標設定硬度10~100mg/L:軟水~中程度の硬水)を仮定した場合。日本の水道水は軟水が多く、水に含まれるミネラル成分が多くないため低温でも水の風味(塩味や苦味)を感じにくくあっさりとした飲み口になる傾向があります。硬水の場合、温度によっては口当たりが重たく、飲みにくさを感じる場合があります。

ミネラルウォーターは軟水・硬水で最適な温度が異なる

次は、軟水・硬水をそれぞれおいしく飲める温度について見ていきましょう。

そもそも軟水・硬水とは、硬度が異なる水の種類を指します。硬度とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分をいい、硬度が低い水を軟水、高い水を硬水と呼びます。水のおいしさ(味、舌触り、喉越しなど)は水に含まれるミネラルによって左右されるため、水をおいしく飲むには水の種類から知っておくことが欠かせません。

関連記事:知ってた?軟水・硬水は水の硬度で決まる!それぞれの特徴や味の違い

〇硬度による水の分類(軟水・硬水)と特徴

硬度(mg/L) 水の分類 特徴
60未満 軟水 ほのかな甘みとさらりとした飲み口
60~120未満 中程度の硬水 ややクセを感じやすくきりっとした飲み口
120~180未満 硬水 苦味や塩味を感じやすくコクのある飲み口
180以上 非常な硬水 苦味や塩味が強く重たい飲み口

※表中の硬度および分類はWHOが定める基準です。

出典元:一般社団法人日本ミネラルウォーター協会

◇軟水をおいしく飲める温度
水をおいしく感じるのは、適度に冷たさを感じられる温度。ミネラル分が少ない軟水の場合、甘味が強いため低温でも甘みを感じる事が出来、以下の温度で飲むことで軟水ならではの軽い飲み口やおいしさを楽しめます。

●    夏:7~12℃
●    冬:15~18℃

また、常温に近付くほど舌の上でほどけるような優しい甘味を感じられるのが軟水の特徴です。
例えば、飲用水として利用される地下水(井戸水)の平均水温は16℃~18℃(※)です。積雪が多い地域などでは1年を通じて14℃前後の地下水が飲める場合もあり、いずれも常温に近いことから「おいしい」と感じられる水だと言えるでしょう。

※関東平野、濃尾平野、大阪平野の場合。地下水の水温はエリアや帯水層の深さによって異なります。

参照元:公益社団法人 日本地下水学会

◇硬水をおいしく飲める温度
ミネラル分が多く苦味や塩味を感じやすい硬水は、冷やしすぎると独特の風味が強まってしまうため注意が必要です。ただし、温度が高くても硬水特有の喉越しや口当たりが目立って飲みにくさを感じてしまうため、わずかな風味と喉越しで飲みやすく感じられる以下の温度を意識しましょう。

●    夏・・・・・・7~10℃
●    冬・・・・・・12~15℃

目安としては、軟水よりも2~3℃低い温度が最適です。気温の高い夏場は冷蔵庫の奥でしっかり冷やし、冬場は冷蔵庫のドアポケットや野菜室で保管しましょう。

ウォーターサーバーの水の温度は?温度調節はできる?

おいしいと感じられる水の温度が分かったところで、ウォーターサーバーの水温についてご紹介します。水をおいしく飲む習慣を実現させるためにも、ウォーターサーバーの水温や温度調節の方法について知識を深めましょう。

◇一般的なサーバーの冷水・温水の温度とは?
ウォーターサーバーの冷水・温水の温度は、メーカーやウォーターサーバーの機種によって異なります。

メーカー 冷水 温水
A社 5~12℃ 80~90℃
B社 4~10℃ 75~85℃
C社 3.5~8℃ 80~90℃
D社 6℃前後 87℃前後

各社の冷水・温水の温度から、ウォーターサーバーの平均的な温度は、

●    冷水・・・・・・5~10℃
●    温水・・・・・・80~90℃

と言えます。上述のとおり、水を飲む季節や選ぶ水の種類(硬水・軟水)によっておいしく感じられる適温は異なりますが、多くのウォーターサーバーで冷たくおいしいと感じられる水が飲めそうですね。

うるのんのウォーターサーバーの場合、冷水・温水の温度は以下のとおりです。

機種 冷水 温水
グランデサーバー
(※エコモード時)
3~8℃
(※4~12℃)
80~90℃
(※60~70℃)
スタイリッシュサーバー 4~12℃ 85~90℃
スタンダードサーバー 4~12℃ 85℃前後

◇ウォーターサーバーで温度調節をする方法
ウォーターサーバーの多くは、温度調節機能がついていません。そのため、よりおいしいと感じられるよう水の温度調節を行うには冷水と温水を混ぜるか、エコモード(省エネモード)を利用する必要があります。

冷たすぎるor熱すぎる水を少しずつ常温に近付けたい場合、ボタン一つで操作可能なエコモードを活用すると良いでしょう。ただし、冷水・温水両方がエコモードになる機種や、片方だけがエコモードになる機種もあるため、ウォーターサーバー選びでは注意してください。

うるのんでは、『グランデサーバー』にエコモードが搭載されています。

◇ウォーターサーバーで常温の水は飲める?
ウォーターサーバーで常温の水を飲むには、「冷却や熱交換の機能を停止させる=ウォーターサーバーの電源を落とす」必要があります。しかし、ウォーターサーバー内の循環を止めてしまうとウォーターサーバー本来の衛生機能を保てないため、雑菌が繁殖しやすくなります。

水を安心・安全に飲むためにも、ウォーターサーバーの電源を落としたり、無理に常温を作ったりすることは控えましょう。どうしても常温で飲みたい場合、常温水機能のついたウォーターサーバーを選ぶ必要があります。

まとめ

水は冷たすぎると味を感じにくくなるため、10~15℃がおいしく飲める温度と言えます。ミネラルウォーターは軟水と硬水でおいしいと感じる温度が異なるため、まずは日々飲んでいる水の硬度をチェックして、五味・水の特徴・温度の好みのバランスを探してみてください。

ウォーターサーバーの冷水が冷たすぎると感じた場合、エコモードにすると飲みやすく、電気代も節約できるためおすすめです。ただし、電源を抜いて常温にすることは衛生上の問題からNG。安心・安全に飲むことを第一に、水をよりおいしく飲めるよう工夫していきましょう!