水とライフスタイル
シリカ水の効能とは?副作用や毒性は大丈夫?
2021/01/15近年、美容や健康に関心の強い人々の間で、シリカが多く溶け込んだ水(以下、シリカ水)が話題になっています。 シリカ水に含まれるシリカとは、いったいどのような成分なのでしょうか。また、一般的なミネラルウォーターと同様の飲み方をしても問題ないのでしょうか。 この記事では、シリカ水の安全性や効能について詳しく解説していきます。シリカの1日の摂取量の目安などもご紹介するので、シリカ水を飲む際の参考にしてください。
シリカとは?
シリカとは、ケイ素とも呼ばれるミネラルの一種です。英語ではシリコン(Silicon)、元素記号はSiで記されます。 日本の地殻中にも多く含有しているミネラルです。
シリカは人体に約18g含まれ、あらゆる臓器の老化や酸化を防いでいます。皮膚や血管、毛髪、細胞壁などに多く分布しており、健康維持には欠かすことのできないミネラルです。
体内のシリカの貯蔵量は加齢とともに減少し、さらに人間の体内で新しく作ることができないため、食事などから摂取しなくてはなりません。 一例として、麦やじゃがいも、青のりなどの食物に含まれていますが、最近ではシリカを手軽に摂取できるサプリメントや、ペットボトル飲料が販売されています。
◇ シリカの安全性
非結晶性のシリカは人体の健康に重要な栄養素であり、安心して口にすることができる成分です。
食品衛生法では、シリカは「人の健康を損なうおそれのないことが明らかである」とされており、その安全性が認められています。
またシリカはGLP基準(試験データの信頼性・精度を確保するための基準)の安全性試験においても、遺伝毒性がないことが証明されています。シリカを食べ物から摂取すると、血清中のシリカ濃度が上昇して約120分でピークに達し、その後ゆるやかに減少していきます。3~9時間かけて不要なシリカは尿として排出されるため、過剰摂取の心配もありません。
シリカは人体の重要な器官を構成する成分であり、身体に悪影響を与えることはないので、安心して生活に取り入れることができるといえます。
シリカ水の効能
健康維持に欠かすことのできないシリカ。そのシリカを手軽に摂取できるのがシリカ水です。ここではシリカ水を飲むことで期待できる効果や効能をご紹介します。
◇ 骨や歯、爪などを丈夫にする
シリカにはコラーゲンやエラスチンなどの繊維や組織を強力につなぎ合わせる働きがあります。シリカ(ケイ素)を多く摂取している人は、そうでない人に比べ骨密度が高いという研究も発表されています。シリカをしっかり摂取することは、骨や歯、爪、髪の毛などの強度を保つ上で欠かせません。
シリカ不足になると、髪がパサついたり、爪が割れたり、骨がもろくなるなどの症状を引き起こしてしまいます。
◇ 肌の弾力性を保つ
シリカには体内のコラーゲンを増やす働きがあります。そのためシリカの摂取量は皮膚や関節の弾力性にも影響を与えます。張りのある肌を目指すためにも、シリカ水を積極的に生活に取り入れていくとよいでしょう。
◇ 血管の弾力性を保つ
シリカ水は血管の弾力性を保つ効果があります。シリカは弾力がありしなやかな血管の形成をサポートしてくれるため、動脈硬化の予防に役立ちます。シリカ水を日常的に摂取することは、血管年齢の衰えを防ぐための一つの方法といえるでしょう。
シリカ水の1日あたりの摂取量目安は10~40mg
前述したように、シリカは人体にとって重要な役割を担っています。
シリカが不足すると、皮膚や関節、骨などに問題が起こる可能性があります。体内のシリカ不足が深刻な場合は、発育障害や頭蓋骨の異常など、人体のさまざまな箇所に大きな問題が生じる危険もあります。
シリカを手軽に摂取できるシリカ水ですが、1日にどのくらい摂取すればよいのでしょうか。
実は、シリカの1日あたりの摂取量は、厚生労働省などにおける明確な規定はなく、特に定められていません。なので目安とするなら、体内での消費量を参考にしましょう。シリカは成人1人あたり、1日に10~40mg消費されるといわれています。そのため最低でも10~40mgは摂取するよう心掛けるとよいでしょう。
特に若い方は身体の代謝が良く、シリカもどんどん消費して体組織を形成していくため、日常的にシリカ水を飲むように心掛けるのがおすすめです。
シリカ水の購入を検討している場合は、栄養成分表示を確認して、シリカの含有量をよくチェックするようにしましょう。
またシリカは野菜や海藻、穀物などからも摂取することができます。それらの食品を意識的に食生活に取り入れていくことも大切です。
まとめ
シリカは健康の維持に欠かすことのできないミネラルです。シリカが欠乏すると肌の弾力低下や骨の形成不全などさまざまなトラブルを引き起こすため、毎日意識して摂取していくことが大切です。
シリカは、食品ではイモ類や海藻類、穀類などに含まれます。また手軽にシリカを摂取したい場合は、ペットボトル飲料などでシリカ水を常備しておくのもおすすめです。
健康と若々しさを保つために、シリカを積極的に食生活に取り入れていくとよいでしょう。
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参照元
<監修者プロフィール>
名前:山中 亜希
2004年、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」の立ち上げと同時にイタリアにてアクアソムリエの資格を取得。2008年より、アクアソムリエを養成する日本初のミネラルウォーターの専門スクール「AQUADEMIA」を開校し、校長に就任するとともに、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」のディレクターとしても活動。ミネラルウォーターの正しい知識・情報の普及のために、セミナーや講演、企業へのコンサルティング業務などを行っており、海外からもセミナーの講師として招聘されている。