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水とライフスタイル

お酒を飲んだあと、水を飲むとアルコールは分解されるのか?

2021/01/15

「お酒を飲んだあとは、水をたくさん飲むようにしている」という方は多いのではないでしょうか。酔い覚ましのために水を飲む方もいるでしょう。 では、水を飲むとアルコールは本当に分解されるのでしょうか? この記事では、なぜ飲酒後に水を飲む必要があるのか、水にアルコールを分解する効果があるのかについて、詳しく解説していきます。飲酒と水分摂取についての正しい知識を身に付け、お酒と上手に付き合い、楽しく・適切に飲めるようになりましょう。

水を飲んでもアルコールの分解速度は早まらない

実は、飲酒後に水をたくさん飲んでも、アルコールの分解速度は早まらないといわれています。
その根拠は、アルコールの分解過程にあります。


<アルコール分解の過程>

  1. 肝臓でアセトアルデヒドに酸化される
  2. アセトアルデヒドが酢酸に酸化される
  3. 酢酸が筋肉や心臓、その他の臓器で炭酸ガスや水になる

参考:厚生労働省|アルコールの吸収と分解

このように、アルコールの大部分は酸化により分解されるので、水分摂取が直接、分解に影響を与えることは理論上ありません。

また、アルコールは分解される以外にも、汗・尿・便などから直接体外に排出されます。しかし体外に排出されるアルコールは摂取量の数%に過ぎず、大部分は身体に吸収されていきます。

また、水をたくさん飲むことで血中アルコール濃度を下げると耳にすることがあるかもしれませんが、残念ながらそのような科学的事実は確認されていません(胃の中のアルコール濃度を薄めることの意義はあるかもしれません)。

このような理由から、アルコール分解と水分摂取は、関係がないと考えられます。
したがって、「飲みすぎても水をたくさん摂取すれば大丈夫」ということにはならないといえます。

お酒と一緒に水を飲む意義とは?

前述したとおり、水分摂取がアルコールの分解を促進するわけではありません。

では、なぜ飲酒時に水を飲むような習慣ができたのでしょうか。それはお酒と一緒に水を飲むことには、いくつかのメリットがあるからです。

◇ アルコールの摂取量を抑える

お酒と一緒に水を飲むことで、飲酒量をセーブする効果が期待できます。水で満腹感が得られるため、お酒の飲み過ぎを防げるという仕組みです。

二日酔いの根本的な原因は、お酒の飲みすぎであることは明白です。飲みすぎを防ぐためにも、お酒を頼む際は、一緒にチェイサー(和らぎ水)を飲むようにするとよいでしょう。

この方法は、特にアルコール度数の高いウイスキーや日本酒などを飲む際におすすめです。常に水の入ったグラスを置いておくと、自然と飲酒量を減らすことができます。

飲酒により血中アルコール濃度が高くなり過ぎると、急性アルコール中毒になる危険もあります。急性アルコール中毒は、意識レベルの低下や嘔吐、重篤な場合は生命に危険をおよぼす可能性もあります。お酒の飲み過ぎにはくれぐれもご注意ください。

ちなみに、体重と飲酒量をもとに、飲酒終了からアルコール分解までの最低時間を自動計算してくれる無料サイトもあります。適量を把握したり、飲酒量を見直したりするために活用してみてはいかがでしょうか?

参考:東海電子株式会社|飲酒シミュレーション

◇ 脱水症状を防ぐ

飲酒時の水分摂取には、脱水症状を防ぐという目的もあります。

アルコールには利尿作用があり、飲酒後は体内の水分バランスが崩れやすくなります。特にビールは利尿作用が強く、1リットルのビールを飲むと、1.1リットルの水分を身体から失うといわれています。つまりビールを10本飲むと、11本分の水分を摂取する必要があるということです。

脱水症状が進行すると、嘔吐、下痢、めまいなどを引き起こす恐れがあります。さらに重篤な場合は腎臓や脳などに損傷が生じる危険性もあるため、飲酒時は意識して水を飲むようにしましょう。
飲酒によって生じる不快な症状を少しでも和らげるには、水分摂取で血液中のアルコール濃度を下げることも有効です。お酒と一緒に水を飲んで胃の中のアルコール濃度を薄めてあげれば、理論上、血中アルコール濃度は下がると考えられます。

水分補給には水や経口補水液がおすすめです。コーヒーやお茶などは、カフェインを含んでおり利尿作用が強いので、身体に水分を補給するという目的には合いません。

水分補給をする際、冷たい水では体に負担がかかる可能性があるので、常温の水もしくは白湯(人肌程度に冷ましたお湯)がおすすめです。ペットボトルの水を常温で保管するか、ウォーターサーバーを活用するとよいでしょう。
ウォーターサーバーの場合、冷水と温水を混ぜたり、エコモード(省エネモード)を利用したりすれば、季節に関係なく好みの水温に調整できます。特に冬場、水道水が冷たくなる時期には、ウォーターサーバーは非常に便利に感じるはずです。

関連記事:ウォーターサーバーで白湯作りが簡単に!白湯で健康効果を実感しよう

参照元

山中亜希

<監修者プロフィール>

名前:山中 亜希

2004年、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」の立ち上げと同時にイタリアにてアクアソムリエの資格を取得。2008年より、アクアソムリエを養成する日本初のミネラルウォーターの専門スクール「AQUADEMIA」を開校し、校長に就任するとともに、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」のディレクターとしても活動。ミネラルウォーターの正しい知識・情報の普及のために、セミナーや講演、企業へのコンサルティング業務などを行っており、海外からもセミナーの講師として招聘されている。

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