水とライフスタイル
冬場に気をつけたい隠れ脱水とは? 症状の見分け方と対策
2021/03/10「隠れ脱水」という言葉をご存じでしょうか? 脱水症状は自覚がないまま進行してしまうことが多いですが、その前段階として、隠れ脱水を起こしている可能性があります。 人間の身体には、多くの水分が含まれています。そのため、身体から水分が不足すると、思わぬ病の原因となってしまうこともあります。 この記事では、隠れ脱水の原因や症状の見分け方、予防方法について解説します。
隠れ脱水とは?
隠れ脱水とは、本人が気付かないうちに体内の水分が奪われることをいいます。脱水症状の一歩手前の状態です。そのまま放っておくと脱水症状に陥り、熱中症などを引き起こす危険性もあります。
隠れ脱水の主な原因は空気の乾燥です。そのため、空気が乾燥する冬場に起こりやすい傾向にあります。冬は湿度が低いため乾燥しやすく、さらに室内では暖房をつけているため、余計に空気の乾燥が進みます。実際、冬場の室内は、屋外より10~20%も湿度が低下するといわれています。
身体の水分は、皮膚や粘膜からは全体の80%、呼気からは残りの20%が失われており、空気中の湿度が低いほど身体から水分が奪われていきます。
また、乾燥による水分不足は、夏場の発汗時のような強い喉の渇きを感じにくいのも特徴です。そのため水分が奪われても「水分を補給しなくては」という意識が働きにくく、症状に気付くのが遅れがちです。
寒い冬場は、冷たい水を飲むことへの抵抗感もあるため、それが余計に隠れ脱水の症状を進行させてしまうこともあります。
まとめると、隠れ脱水は空気の乾燥による脱水と、水分摂取量の不足によって、本人に自覚のないまま症状が進んでしまうということです。
特に高齢の方は、身体に水分を保持しにくくなっているため、症状の進行が早く、注意が必要です。隠れ脱水にならないよう、こまめな水分補給を意識する必要があります。
隠れ脱水の見分け方
隠れ脱水の症状は、前述したとおり自覚が薄く、わかりづらいのが特徴です。
では、隠れ脱水になっているかどうかを判断するには、どうすれば良いのでしょうか?
隠れ脱水になっているかどうかは、以下のようなチェックリストを参考にすることで、見分けることができます。
- 口の中が乾燥している
- 便秘になりやすい
- 体がだるい
- 集中が続かない
- 立ちくらみする
- 食欲がない
- 皮膚が乾燥している
- 吐き気がする
- 靴下を脱いだあとの跡が10分以上残る
隠れ脱水は脱水症状の手前の状態なので、水分の不足によるさまざまな症状を引き起こします。症状がさほどひどくない状態でも、複数項目当てはまれば隠れ脱水が疑われます。
靴下の跡の代わりに、軽く手の甲をつまんでみて、離したあとにつまんだ跡が3秒以上残る場合も、身体の水分が不足している可能性があります。
上記のほかにも、足がつりやすい、手足がしびれる、といった症状が現れることもあります。隠れ脱水による不調を感じたら、こまめな水分補給や、適度な塩分などの補給を心がけるようにしましょう。
隠れ脱水の予防方法
隠れ脱水は脱水症状の一歩手前です。
脱水症状に陥る前に対処・予防するには、どのような行動をとれば良いのでしょうか?
◇こまめに水を飲む
隠れ脱水の一番基本的な予防方法は、こまめな水分補給です。
冬の空気が乾燥しているときに限らず、のどの渇きを感じていない場合でも、少なくとも2時間おきには水分を摂取するようにしましょう。
1日に飲む水の量は、最低でも1.2リットルです。これは食事からの水分摂取とは別に、飲み水で摂取する必要があります。1度に大量に飲むのではなく、1回200ml~250ml(コップ1杯)を5~6回に分けて飲むようにすると良いでしょう。
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◇食事をしっかり摂る
飲み水以外に、食べ物に含まれる水分も、身体への水分補給源になります。
できれば食事は、一日3食、しっかり摂ることが理想です。
食事の際は、体内で塩分と水分のバランスを調整する「ミネラル分」が不足しないよう心がけましょう。具体的には、肉類や野菜などを食事に取り入れることで、不足しがちなミネラルを補うことが可能です。
◇部屋の湿度を上げる
隠れ脱水は空気の乾燥も一因となります。
加湿器を設置して、空気中の湿度を調整することで、隠れ脱水を予防することができます。
また定期的に窓を開け、部屋の空気を入れ替えることでも部屋の乾燥を防ぐことができます。隠れ脱水の予防では、こまめな水分補給に加え、部屋の換気も2~3時間に1回のペースで行いましょう。
まとめ
隠れ脱水の主な症状や症状の見分け方、予防方法について解説してきました。
隠れ脱水は空気の乾燥や、水分摂取量の不足によって引き起こされます。
隠れ脱水そのものは「なんとなく体調が悪い」という程度の症状ですが、症状が軽いせいで対処が遅れてしまい、本格的な脱水症状に進んでしまうという危険性があります。
普段からこまめな水分補給と室内の乾燥対策を心がけ、隠れ脱水や脱水症状、熱中症にならないよう心がけてください。
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