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水道水はどんな水?気になる安全性と水道水を飲むメリット

2019/09/03

普段何気なく使っている水道水ですが、水道水とはどんな水なのでしょうか?本当に安全なのでしょうか?水道水を飲むことにメリットはあるのでしょうか? 今回は、知っていそうで知らない「水道水」について詳しく解説します。

水道水はどんな水?

まず、採取された水が水道水になるまでの流れと、水道水の成分について解説します。

◇ 水道水の水源はどこ?

水道水は、地表水(河川・ダム湖・湖沼など)・伏流水・地下水などを水源としています。

地表水のうち、河川水は自然条件により水質が変わりやすいですが、雨などで濁っても流れがあるため水質の回復は早めです。一方、ダム湖や湖沼では水質の変化は少なめですが、水の動きが乏しいため汚濁が進むと回復に時間がかかります。

伏流水は、地表水が砂の層などに染み込んで流れる水のことです。水が地中を通過する際に汚れが取り除かれるので、地表水に比べて濁りや汚れが少ないです。

地下水は、いわゆる井戸水です。井戸水は、水質が良く安定しているのが特徴です。

◇ 採水した水が水道水になるまでの流れ

採取された水は、浄水場で処理を行った後に水道水として供給されます。浄水処理には、大きく分けて「急速ろ過」「緩速ろ過」「膜ろ過」「塩素消毒のみ」の4種類があります。

それぞれの特徴は、下表のとおりです。

浄水処理の種類 対象となる水源 処理方法
急速ろ過 濁りが強い河川水や湖沼水 水中の汚れを薬で集めて沈殿させた後、上澄みを1日に120〜150mの速さで砂の層に通して水を浄化する。
緩速ろ過 水質の変化が少ない質の良い水 水を1日に4〜5mの速さで砂の層に通し、微生物の力を利用して水を浄化する。
膜ろ過 濁りや藻類・微生物などが含まれる水 小さな穴がたくさんあいている「ろ過膜」を使って、水の濁りや微生物などを取り除く。
塩素消毒のみ 水質の良い地下水など 他の処理は行わず、塩素消毒だけを行う。

なお、「急速ろ過」「緩速ろ過」「膜ろ過」で処理された水は、最終的に塩素消毒を経て水道水となります。

◇ 水道水に含まれるミネラル成分

意外かもしれませんが、水道水にもミネラルが含まれています。

水道水に多く含まれるのは、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウム・ケイ素などです。

ナトリウム:体内の水分調整をする働き
カルシウム:骨や歯を形成する働き
マグネシウム:骨の形成や体の代謝を助ける働き
カリウム:ナトリウムを排出する働き
ケイ素(シリカ):骨を強くしたりコラーゲン合成を促したりする働き

なお、水道水に含まれるミネラルバランスは、各地で異なります。含まれるミネラルの含有量やバランスによって水の味も変わります。詳しくは、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:水の味を感じる理由とは?水の味の違いはミネラルで決まるの?

水道水の水質基準と安全性

次は、水道水の水質基準と安全性についてです。

◇ 水道水の水質基準は、水道法4条で定められている

だれもが安心して水道水が使えるようにするために、きれいで安全な水を、安く豊富に供給できる仕組みを整備するために、水道水の水質基準は、水道法4条と水質基準に関する省令により定められています。省令では51項目の水質基準値の他、水質管理上留意すべき26項目の目標値を定めています。また、毒性評価が定まっていない・浄水中の存在量が不明などの理由で前述の2項目に分類できない47項目については、要検討項目としています。

関連記事:水道水より衛生的?ウォーターサーバーの衛生面や安全性について

◇ 水道水の安全性が懸念されている理由

日本の水道水は、水道法で塩素による消毒が義務付けられています。これにより水道水は病原菌などに汚染されにくい衛生的な状態が維持されるのですが、一方で塩素消毒は発がん性が指摘されているトリハロメタンを生成します。

もちろん、水道水中のトリハロメタンは健康に影響がない濃度となっています。また、日本の水道水に含まれる塩素濃度は、世界保健機関(WHO)が定める基準よりも厳しいものとなっています。それでも気になるなら飲み方を工夫すると良いでしょう。トリハロメタンは活性炭を使用した浄水器や、煮沸により除去することができます。

関連記事:水道水は沸騰させて塩素抜きを行うと安全に飲める!煮沸の方法や注意点

◇ 貯水槽や水道管の影響

水質基準を満たす水が供給されても、給水過程に問題があると水質が低下してしまいます。

例えばビルやマンションなどでは、貯水槽に一旦浄化水を貯めてから給水される場合が多いです。貯水槽の汚染や破損等があると、水質基準を満たさない水が供給される恐れがあります。また、古い建物の場合、給水管内部がさびて赤っぽい水が出ることがあります。

詳しくは、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:水道水が臭いと感じるときがあるのはなぜ?その対処方法とは?

水道水を飲むメリット

では、水道水の利用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず、コストはペットボトル入のミネラルウォーターに比べて格段に安いです。また、塩素で消毒されているので細菌が繁殖しにくく、保存性も良いです。もちろん、ペットボトルを製造・運搬しなくて良いので、環境にも優しいです。さらに、水源の水質が良い水道水はとても美味しいです。

つまり、水道水は「家計に優しく、安全で、環境にも優しい」ものといえます。

まとめ

水道水は厳しい水質基準をクリアした上で供給されるので、その安全性は非常に高いといえます。しかし、わずかではあるもののトリハロメタンを含み、また貯水槽や水道管で汚染される可能性があります。

水道水の安全性に不安を感じる場合には、用途によって水を使い分けるのがおすすめです。飲用・調理などにはミネラルウォーターを使用し、水道水は庭木の水やりや掃除、入浴に利用するなどすれば、上手に「水」と付き合うことができます。

関連記事:ミネラルウォーターと水道水の違いとは?硬度・安全性を徹底比較

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