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【おいしくお米を炊きたい】お米は水道水で炊いてもいいの?

2019/10/15

おいしくツヤツヤのご飯を炊く上で、「各家庭の蛇口から出てくる水道水が適しているのか?」というのは、多くの人が気になるところだと思います。特に高いランクのお米を買った場合、その味を最大限に引き出す水の選択肢に水道水を入れて良いのか悩む部分もあることでしょう。 そこで今回は、炊飯という限定的な用途で考えたときに、水道の水の安全性や臭いなどの特徴と、おすすめ度の高い対策をわかりやすく解説していきます。

水道水でお米を炊いてもいいの?

炊飯に適しているのは、硬度の低い軟水です。水の分子の塊であるクラスターが小さい軟水は、お米にたっぷり水分を浸透させることができ、弾力あるご飯に仕上げられる特徴があります。

一方、ヨーロッパなどで多く採水される硬水を使った場合は、ミネラル分がお米の表面に付着することで吸水が妨げられ、結果としてパサパサな仕上がりになると言われています。

そのため、ほとんどの地域で蛇口をひねると軟水の出てくる日本は、水道水を使って炊飯することが理に適っている国と考えて良いでしょう。

そんな日本には、水道法による厳しい水質基準があります。蛇口から出てくる水道水は、毎日の点検や法令に基づく精密検査により安全性が確認されています。

したがって、硬度と安全性という2つのポイントで考えると、日本の水道水でお米を炊くことに大きな問題はないと捉えて良さそうです。

唯一、水道管の劣化による水質の悪化が心配されています。特に、鉛管の場合は鉛が水中に溶けだす恐れがあることから、取り替え工事が進められてきました。現在はほぼ取り替えが完了していますが、ご自宅の水道管が鉛管かどうか心配な方は、お住まいの地域の水道局に問い合わせてみましょう。

<水道水の安全性についてより詳しく>
ミネラルウォーターと水道水の違いとは?硬度・安全性を徹底比較

水道水をそのまま使うとまずい?味に影響する?

お米との相性抜群とも言える日本の水道水にも、次のような臭いにより、炊飯には適さないという意見も少なからず見受けられます。お米は吸水時に匂いを多く吸収する性質があります。研ぎ始めは、以下のような臭いのある水は避けましょう。それだけでも、お米の味は変わってきます。

◇ カルキ臭がする

水道水ならではとも言えるカルキ臭さは、殺菌成分である塩素から生まれるクロラミンという物質によって生まれます。感染症などの予防に力を入れる日本では、法律で水道水1リットルあたり0.1mg以上の遊離残留塩素濃度にすることを義務付けています。

水道水に由来する感染症の発生件数が極めて低い事実を鑑みる厚生労働省では、消毒の効果を十分に確実なものとするために、この数値を緩和することはできないとしています。そのため水道水で炊飯をするときには、安全な供給に欠かせない塩素を原因とするカルキ臭によって、お米の香りや風味が変わってしまう可能性もあるのです。

◇ そのほかの臭い

他にも、水道水を使う環境や時期などにより、次のような臭いがする場合があります。

  • 鉄サビ臭
  • カビ臭
  • 泥臭
  • 油臭

<臭いの種類や原因についての詳細をチェック>
⇒水道水が臭いと感じるときがあるのはなぜ?その対処方法とは?

おいしくて安全なお米を炊くには?

蛇口から出てくる水道水に異臭などの違和感を覚えたときは、次のいずれかの方法を使って、おいしい水でご飯を炊くことを検討してみてください。

◇ 水道水のカルキ抜きをする

水道水のカルキ臭は、汲み置きや煮沸などによるカルキ抜きをすることで緩和できます。この方法で残留塩素の臭いが抜けると、何もしないときと比べて炊飯の仕上がりが良くなります。

<カルキ抜きの詳細をチェック>
水道水がカルキ臭いのはなぜ?原因と水道水をおいしく飲むカルキ抜きの方法

◇ 市販のペットボトル(ミネラルウォーター)を使用

カルキ抜きに使う大きな鍋ややかんがない、煮沸するのが面倒といったときには、市販のミネラルウォーターを炊飯に使ってみても良いでしょう。ペットボトルの水を買うときには、カルシウムなどのミネラル含有量の少ない国内の軟水を選んでみてください。

手軽に実践できるこの方法には、高いコストや買い物の手間がかかるなどの難点があります。

◇ 浄水器を使用する

有機化合物や残留塩素の除去ができる浄水器を使えば、カルキ臭を気にすることなく水道水を炊飯に使えます。効果は商品によって異なるので、商品購入時には各社のサイトやパンフレットなどに目を通し、ご自身の気になる成分や臭いの除去ができるかどうかを確認してください。

この方法を選んだときには、お米を研ぐときの最初に水とお米の研ぎ水だけでなく、最後に浸す水の両方で浄水器を使うのがおすすめです。

◇ ウォーターサーバー水を使用する

ミネラル含有量の低い軟水や産地なども選べるウォーターサーバー。おいしいお米を炊く条件として、お米が育ったのと同じ地域のお水を使用するというものがあります。お米がとれた場所と同じ産地のお水を選べば、お米のおいしさをより引き出すことができるのです。

また、お水が定期配送されるこの方法には、ペットボトルを使うときのように頻繁に買い物をする手間も生じないメリットがあります。

消耗品のフィルター交換の必要もないので、毎月決まった料金でおいしいお水が飲めます。家計に優しい方法となるでしょう。

香りと味わいともに高く、おいしいご飯を炊くためには、浄水器と同じようにお米を研ぐときの最初の水と最後の浸水で、ウォーターサーバーの水を使うのが理想となります。

<浄水器とウォーターサーバーの特徴をチェック>
【コスト・利点比較】ウォーターサーバーと浄水器、どっちを買うべき?

◇ よりおいしく炊くなら炭酸水を使うのもおすすめ<

もっとご飯をおいしく炊くなら、普通の水の代わりに炭酸水を使うのもおすすめです。炭酸水で炊いたお米は、その直径が長く、気泡が中にできているので、ふっくらもちもちの食感になります。

炭酸水を使ったお米の炊き方について、詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
健康・美容だけじゃない!炭酸水は料理にも大活躍!

◇ 浸す水の温度にも気を配るとさらにおいしく

春~夏の気温が高い時期に実践したいポイントが、浸す水の温度です。春~夏は、冷水(15℃くらい)で浸すとよりおいしく炊きあがります。特に、夏場の水道水は水温が高め(東京都内において、最大で30℃ほど)になります。
参考:トピック第3回 水道水の水温 | 水源・水質 | 東京都水道局

気温が高い時期においしくお米を炊くなら、冷やしたミネラルウォーターか、ウォーターサーバーの冷水を使うと良いでしょう。

まとめ

厚生労働省や各自治体の取り組みなどにより、日本の水道水には安全でおいしいご飯を炊きやすい特徴があります。人によって気になるカルキ臭については、水道水の煮沸や汲み置きなどのカルキ抜きを実践することで、炊飯に支障のないレベルまで解消可能です。

この対処法が面倒なときには、ペットボトルのミネラルウォーターや浄水器、ウォーターサーバーなどから自分に合ったものを選択してみてください。

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