水との新しい付き合い方をご紹介

水とライフスタイル

水道水の保存期間はどれくらい?何日が目安?保存方法も解説します

2019/10/31

蛇口をひねれば出てくる身近な存在、水道水。皆さんは普段から何気なく使っている水道水について、以下のような疑問を持ったことはありますか? 「水道水は何日放置しても飲めなくなるの?」 「冷蔵庫に入れるだけで、おいしく保存できているのかな?」 「災害用に保存している水は、いつまで使えるの?」 意外と知られていない水道水の疑問を、これから一つずつお答えしていきます。

水道水の保存期間ってどのくらい?

◇常温で3日、冷蔵庫内で10日が目安
気になる水道水の保存期間ですが、東京都水道局の発表によれば「常温で3日、冷蔵庫内で10日程度」とあります。この期間内なら水を安全に飲むことができると言われています。

水道水には残留塩素を1リットルあたり0.1mg以上保持するよう厚生労働省令より義務付けられています。この残留塩素が病気の原因となる微生物や細菌の繁殖を抑えていますが、保存期間が過ぎていくと、水道水に含まれている残留塩素も徐々に減少します。

残留塩素が減ると細菌の繁殖リスクが高くなり、飲料水としても保存用としても適さないものになってしまいます。保存期間が過ぎた水はできるだけ雑用水として使用し、口にしないようにしましょう。

◇保存する水は残留塩素を除去してはいけない
「水道水はそのまま飲むとカルキ臭いから、沸騰させてから飲んでいる」という方もいるかもしれません。たしかに、カルキ臭の原因となる残留塩素を除去すればおいしく水を飲めます。

ただし上述の通り、残留塩素は微生物や細菌の繁殖を抑える重要な役割があります。沸騰させたり浄水器を通したりして残留塩素を除去した水は保存には向きません。水道の蛇口からそのまま容器に注いで、保存しましょう。

関連記事:水道水に塩素が入っているのはなぜ?除去することは可能なの?

◇そもそも水は腐るのか?
結論から言えば水そのものは無機質のため、腐ることはありません。

しかし、水道水には不純物や微生物が微量に含まれているので、それらが原因で腐ることはあります。残留塩素によって不純物や微生物の繁殖が抑えられている間は大丈夫ですが、保存期間が過ぎて残留塩素の濃度が減少すれば、水の腐敗が進んでしまいます。

また、一度口をつけたコップやペットボトルの水は、唾液中の細菌が入り込んでいるので腐りやすい状態になっています。保存はできないので、すぐに飲み切るようにしてください。

関連記事:水は腐らない?水が腐る原理について

水道水の保存方法は?保存に適した場所や容器

◇冷蔵庫もしくは冷暗所での保存を推奨
残留塩素は高い水温や直射日光に弱いです。残留塩素の濃度を保つには、日光の当たらない温度の低いところが適しています。ご家庭なら日光に当たらず温度の低い冷蔵庫での保存が細菌の繁殖を抑えるためには最適です。保存する期間が短期間の場合や、備蓄用などに大量に保存する場合には冷暗所でも問題ありません。

どのくらい残留塩素の濃度が保たれるのかは、各県の自治体や水道局が実験を行っています。いくつか結果をピックアップしてみました。

日陰では4日間程度、4度設定の冷蔵庫では1ヶ月以上(仙台市水道局
常温保管で約1週間から2週間程度、約5度設定の冷蔵庫では3ヶ月以上(静岡県磐田市

住んでいる地域によって残留塩素の濃度には微妙な差があるため、上記の結果はあくまで目安にするのが良いでしょう。また、上記の結果はどちらも夏場を想定したものなので、気温の低くなる秋や冬ではもう少し保存可能期間は延びるかもしれません。もちろん、どの季節でも早めに消費したほうが安心です。早めに飲み切るようにしてください。

◇汲み置きの方法
雑菌を入れないようにするため、できるだけ空気に触れさせないのがベストです。

ポリタンク(このときラベルに汲み置きをした日数を書いておくと、取り替えるときに便利です)、口をつけていないペットボトルや水筒などの容器に口元いっぱいに水を入れ、密閉しましょう。使用する容器は未開封のものや洗ったばかりの清潔なものを選んでください。

また、汲み置きした水を使用する際も、口から雑菌を移さないためにコップなどに注いでから飲んでください。

関連記事:正しい水の保管場所と方法

◇汲み置き量の目安は大人一人あたり1日3リットル
東京都水道局によれば、大人が1日に必要とする水分は2リットルから2.5リットルに余裕分を追加した3リットルとされています。2リットルペットボトル1.5本分を1日で消費する計算です。

1歳未満の乳児は1日1リットルが目安です。ご家族分の水を確保する目安にしてください。

保存期間が過ぎた水道水の使い道

保存期間が過ぎた水道水は残留塩素が減っている状態です。このまま飲用すると水道水の中で繁殖した細菌を体内に入れることになります。汲み置きした水を使用するときに、空気中のインフルエンザウイルスやノロウイルスが入り込んだり、不衛生な手で触れて大腸菌が入り込んだりして、健康を損なう可能性があります。具体的には、以下のような症状です。

・下痢
・腹痛
・嘔吐
・高熱

関連記事:海外で水道水を飲むと下痢・腹痛になる?水あたりの症状や原因を解説

直接体内に入れることは避け、洗濯、掃除、ガーデニング、獣避けなどに利用しましょう。

保存期間が過ぎた水道水の活用方法を以下の記事で詳しく解説しています、こちらもチェックしてみてください。

関連記事:水にも賞味期限がある!期限切れの水はどうすべき?

まとめ

水道水の保存期間の目安は、常温で3日、冷蔵庫内で10日が目安です。水道水は長期間保存してしまうと細菌が繁殖してしまいます。そのまま飲むと健康被害が生じることも考えられます。備蓄用に水道水をストックする際には冷暗所もしくは冷蔵庫で保管して、定期的な入れ替えを行いましょう。